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本年を振返って

 「モリカケスキャンダル」の追及は、総選挙を挟み、長期間に亙(わた)り、新たな資料が次から次へと出て来たものの、神学論争の如く一向に決着を見ず、今となっては野党による自己の存在価値の証明という目的での「戦い」に過ぎなかったと感じている。

 そもそも、以前の保守系の人々がつながっていたのは、普通よりも緊密な関係のもとで子女の進学・就職・結婚等、お互いに様々な世話をしていたからで、「モリカケスキャンダル」のような状況が起きたとしても何ら不思議ではなく、本来指弾すべきものではない。

 かつてのアバウトで若く活気ある社会から、健康志向の静謐(せいひつ)・無臭・無菌を重視し、弱者の人権のみならず、犬・猫のような動物の権利迄大事にするような社会となり、種々の制約を受けることで、一部には肩身の狭い時代となった。

 国会・メディアのみならず、社会全体に奥行きがなく、皮相で軽薄な風潮が浸透しつつある中、充実した「福祉」制度で飼い殺しになり、自己の意見を適切に主張出来ないような、劣化した日本人が大量に発生していることの方が憂慮され、問題とされるべきである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2017-12-28 05:33 | Comments(1)  

「六月の雪」について

 オール讀物12月号で連載が終わり、来年6月刊行予定の小説、乃南アサ「六月の雪」を読んだ。祖母の願いを託された孫が台南に赴(おもむ)くという内容で、家庭問題も織り込んだ佳作と言える。

 台湾の置かれた立場や台湾人の複雑な思いが詳しく説明されており、これ迄台湾に余り馴染(なじ)みのなかった人達にとっては恰好(かっこう)のガイドブックたり得る。

 日台共に、世代一変、過去を過去として脇に置いたまま、新たな視点で日台関係を考える時期に到達したように感ずる。

 国対国、国対個人、個人対個人といった枠を越えて、融通無碍(ゆうづうむげ)に関係を築くことこそ日台の本来あるべき姿である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2017-12-13 17:38 | Comments(0)