4月5日にNHK(日本放送協会)が放送した「シリーズ JAPANデビュー 第1回 アジアの“一等国”」については、
私も4月19日に批評したが、その後、ネットを中心にNHKの「偏向報道」に対する批判が相次ぎ、日台両国の友好団体、安倍晋三元総理をはじめとする日本の国会議員の中からも苦言を呈する意見が続出した。それに対し、6月17日、NHKは同番組のホームページに「説明文」を掲載したのは良いが、その内容が単なる自己弁護に終始した事から、かえって火に油を注ぐ形となり、遂に25日、8300人を超える日本全国の視聴者が「事実と異なる偏向報道が行われた」として、NHKに対し、1人あたり1万円の慰謝料を求める訴えを東京地裁に起こした。
NHKはこれ迄(まで)も幾度と無く、報道姿勢に偏向が見られるとして「是正」を求められてきたが、何ら改善されず、遂に事此処(ことここ)に極(きわ)まれりと言った事態を招来した訳だ。
抑(そもそ)も、NHKは「公共放送」と言う名の「事実上の日本国営放送局」であり、その運営から活動資金源に至る迄、国による関与が深い。又、テレビを持っている家庭からはNHKの番組を試聴しようがしまいが、その様な事には関係無く一律に視聴者から「受信料」を徴収している。そのNHKが日本を徒(いたずら)に貶(おとし)めるが如き番組を放送する事自体、国家国民に対する重大な背信行為であり、正に今回の集団訴訟は「天誅(てんちゅう)」と言っても過言では無い。
「シルクロード」を巡る問題も含め、NHKが犯してきた罪業が誠に持って深いものがある。「JAPANデビュー」を巡る集団訴訟に関しては、増える原告に対応する為、第二次(追加)提訴も検討されていると聞く。
これを機にNHKが皇族方に対する敬称問題も含め、日本国民の日本国民による日本国家国民の為の正しい報道が為す様、希望すると共に、一日も早く局内の澱(よど)んだ空気が一掃、刷新される事を期待したいと思う。でなければ、今後、提訴は元より、視聴者からの受信料支払拒否の拡大により、その存立自体が危機に陥る事になるだろう。
これは決して脅しでは無い。警告である。若(も)しも、NHKの経営陣が高を括(くく)っているのであれば、それはとんでもない見当違いだ。我々国民も決して馬鹿では無い。甘く見ていると必ずやしっぺ返しを食らうだろう。