確かに、外交関係が冷却化する事は、政府・外務省からすれば好ましい事では無い、その事は私も理解出来ます。しかし、理不尽な要求に応じて迄、媚び諂って迄、外交関係を保とうとする、その方が余程、問題でしょう。そんな事で維持される外交関係は単なる「屈辱外交」でしかありません。ましてや、小泉総理が靖国神社を参拝しようが、しまいが、それは日本の「国内問題」であって、支那がとやかく言ってくる筋合いの問題ではありません。これこそ、正に支那が一番嫌っている「内政干渉」そのものです。
台湾要人の来日問題も同様です。政治的発言は認められないとか、「観光目的」ならば云々、と言った制約を付ける事自体がそもそもおかしな事です。政治的だろうがなんだろうが、「発言」は発言であり、そもそも日本は「言論の自由」を保証している国家である訳です。その日本が李前総統にしろ、今回の呉淑珍総統夫人にしろ、まるで前科者でも扱うが如き制約を課し、それに従うなら査証を発給する等とは、何たる事か。
台湾の「総統」は、英語では"President" ── つまり和訳すると、「大統領」である訳です。つまり、李前総統は「李前大統領」、陳総統は「陳大統領」である訳です。一国の国家元首の訪問に対して、様々な制約を課し、それを守るならば査証を発給する等とは、国際儀礼上も非常に無礼な話です。そして、その「無礼」な事を台湾に対して平然と行っているのが、日本政府であり、外務省である訳です。
「靖国参拝」問題で冷却化している日支関係が決定的に悪化する・・・だとしたら、一度、決定的に悪化させてみてはどうだろうか? 最終的に困るのは、日本では無い。支那の方なのだから。
▲ by ayanokouji3 | 2005-02-27 21:30 | Comments(1)