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楊逸氏の北京再訪記について

 6月11・12日付の神奈川新聞に楊逸氏の北京再訪記が掲載された。「愛する天安門」の前でチェックを受けたために入れなかったのは気の毒であるが、文章だけで天安門広場の雰囲気や現地中国人の思いが十分伝わって来た。

 楊逸氏の指摘する、現代中国におけるカメラの増殖は密告社会の弛みを補完し、得点主義は人民管理の徹底を図り、広がる格差は経済成長の裏返しと考えれば、全ては巨大国家の運営に伴う必要悪と考えられないことはない。

 同氏程の能力があれば、共産党の模範幹部となれただろうが、日本に留学、日本に帰化して、作家として活動する生き方は傍目には良いように見えても、愛国と憂国がないまぜとなった、その複雑な思い迄を理解することは出来ない。

 香港での大規模デモや台湾での一国二制度に対する反発といった状況を見るに、嘗て失うものが少なかった中国も経済発展を達成した今となっては路線・政策に失敗があれば、破綻の道が待つのみ。内政外交面での疑心暗鬼の攻防が続く。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-06-13 12:30 | Comments(0)  

台湾との交流について

 日本の周辺国、中国・韓国・北朝鮮が基本的に反日であることは歴史的に、また現在の内政運営上、変えようがないことは言う迄もない。

 台湾の存在意義とは、日本との関係では親日的という以上に中国暴発の際のクッション的な役割を果たすことである。

 国共内戦で蒋介石が台湾に拠点を移し、70年もの間、為政主体を異にして来たという厳然たる事実と今後もそのシステムが容易に崩れそうにないという確固たる見込みには重みがある。

 日本国としては、台湾が親日である以上に親台を表面的なものではなく、実質的な形として示す必要があり、そのためには、政府要人の頻繁な交流と先行き、皇族方の御訪台が望まれる。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-05-27 12:35 | Comments(0)  

国際情勢と日本の進むべき道について

 英国のEU離脱やフランスにおける騒擾(そうじょう)が話題となっていたところに、ここに来て米中の関税問題が突出して来た。

 台湾においては来年の総統選へ向けての様々な動きが見られるが、最終結果が出る迄には対中関係で一筋縄では行かないのは当然のことである。

 日本は他国と比べて内政が安定しているのが最大の特長であり、これを堅持して行くしかない。

 国として小事に拘泥(こうでい)せず、大本を見失わず、新天皇の下、億兆心を一にすることこそ令和日本の進むべき道であると確信する。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-05-13 11:41 | Comments(0)  

令和時代の台湾との関係について

 戦後74年で始まる令和時代が後世如何(いか)なるものとして評価されるかは、社会・経済面ともに偏(ひとえ)に国民の努力次第である。

 他方、外交面においてアジア諸国との一層の善隣友好を図るには、先(ま)ず親日的国家・地域との関係を揺るぎないものとする政府の毅然とした明確な方針にもとずく決断を要する。

 台湾の国際的地位向上のため、日本国として可能なことは、種々の条件のもとに皇族方の御訪台を実現させることである。

 令和時代の開始を前にして、その実現を心待ちにしている。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-04-28 10:03 | Comments(0)  

新元号「令和」について(2)

 4月1日に新元号が発表され早半月。もう間もなく「平成」の御世が幕を閉じ、「令和」の世を迎えます。

 万葉集出典の「令和」については、「令」が命令の令である等と難癖を付ける向きもありましたが、私自身は非常に良い元号だと思っています。

 日本語学者の金田一秀穂氏は「令」の字には、古くは「神様のお告げ」と言う意味があると指摘。一方の「和」の字には聖徳太子の十七条の憲法にも登場する「以和為貴」(和を以って、貴きと為す)に見られるが如く調和の意味があります。詰まり、「神様のお告げによる日本国の調和」と解する事も出来る訳です。

 又、漢和辞典、英和辞典、和食、と言った用法に見られるように、「和」は日本を表す語でもあります。その意味では、正に新元号に相応しい語ではないでしょうか?

 平成の御世も残り半月。恙(つつが)なく新たな御世が始まる事を切に願ってやみません。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

# by ayanokouji3 | 2019-04-18 21:36 | Comments(0)  

台湾北東部大地震の報に接し

 本日、現地時間13時頃(日本時間14時頃)、東部は花蓮県を震源のマグニチュード6.1の大地震に台湾が見舞われ、少なからぬ被害が出ているとの報に接し、心配すると同時に、被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

# by ayanokouji3 | 2019-04-18 21:17 | Comments(0)  

新元号「令和」について(1)

 4月1日、万葉集の美文を典拠とする新元号「令和」が発表された。

 先(ま)ず、音のひびきが良く、報道されている「英弘」「広至」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」といった最後に残った六つの中の他の候補や、例えば、石川忠久氏が出したと言われる13案の一つである「和貴」よりも結果として受け入れられ易かったと感ずる。

 「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味はそれはそれとして、他方、「令(和平)成」「冷(和平)成」とする読み方によっては、平成時代に解消しなかった「冷たい平和」という国際場裡の厳しい現実を踏まえて、「平和(穏やか)にさせる」の使役形、換言すれば、日本国民や日本国の役割を暗に示したものとも取れる。

 更に深読みして「冷(和(泉」とすれば平安時代の冷泉(れいぜい)帝の御世(みよ)に起きたという安和(あんな)の変を想起させる。新元号にこめられた真の意味を各人がそれぞれの考えで咀嚼(そしゃく)・玩味することで来るべき新時代への覚悟を持つべきものと思う。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-04-15 09:46 | Comments(0)  

平成時代と新時代について

 平成時代に関する共同通信社の郵送世論調査につき新聞記事を読んだ。73%が「良い時代」と評価しているという。売らんかなの下心で、暗さばかりを突出させていたマスコミの期待には沿わない結果である。

 今にして思えば、豊かになり過ぎた昭和時代の後、バブル崩壊が始まり、浸透して来た情報・デジタル化の動きについて行けない一部の国民が、社会の矛盾、貧困・格差といった言葉を振りかざすマスコミに錯覚させられ、国全体の雰囲気が悪化しつつあった頃に、国の根幹を揺るがすような、節目となる天災や大事件が起きたのであった。

 アジアにおいては台湾のことがやや気掛りではあったが、経済成長を遂げた中国の台頭と韓国の異議申立の過激化が特筆すべき2点であった。力の行使という判り易い中国の動きに対し、過去を引きずる韓国には永遠に不平不満を言わせておくしかない。両国への対応には落としどころはなく、事態の推移を見守りつつ外交努力に期待するのみである。

 平成の次の時代もまた平坦な道ではなく、マスコミは「失われた○○年」の表現を継続するであろう。たとえそうであるとしても、新時代には大いに期待している。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-03-27 16:47 | Comments(0)  

首相四選について

 安倍首相の四選の話は以前からもあり、二階氏が持ち出して来ても一笑に付されたり、議論百出となることはない。

 昨年6月の米朝首脳会談の後、小生は本ブログで「安倍首相の任期を3年延長、2021年迄といった短期とせず、拉致問題を含め、全ての懸案を処理・解決するための「終身」の首相とする旨を北朝鮮側に確約する方が余程効果的」と記したが、その後9月に3年延長が決まった。

 小事に拘泥(こうでい)するような政争で足をすくわれることなく、憲法改正・原発・財政赤字等の国内問題、対米・対中関係、北方領土、日韓・拉致ほかの外交の諸問題にじっくりと取組むには首相が頻繁に交代するようなことがあってはならない。

 安倍氏が「斃(たお)れて後已(のちや)む」の気概を以(もっ)て命ある限り、「終身」首相の座にとどまり、日本のみならず世界のリーダーの一人として、余力を地球規模の諸課題に費(つい)やすことが出来れば、結果として日本の国際的地位が一層高まるのは間違いない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-03-13 11:34 | Comments(0)  

米朝首脳会談の影響について

 米朝首脳会談は、それ自体ではなく、台湾に与える影響の面から見れば、長期に亙(わた)り継続し、問題解決の糸口が見えないままの方が良い。

 協議が続き、米中朝共に一触即発の関係ではなくなるものの、一つの大きな懸案として残る限り、米中が台湾問題に敢えて踏み込むゆとりも意味もないからである。

 昨年の4月頃はかなり緊張した米朝情勢であったが、幾つかのシナリオのうち、結局対話路線が実現したかに見える。

 将来、台湾問題が再燃した場合、今の三国間関係のように、米中台の間で様々なやりとりがなされるのであろう。北朝鮮問題は台湾にとって、正(まさ)に自国の問題を映し出す鏡でもある。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-02-27 17:55 | Comments(0)  

国際関係の特殊性について

 個人レベルで言えば、困った人を助けることは道徳的観点からは奇特な行(おこな)いとして賞賛される一方、警察の観点では、事件が起きたとき、何かのたくらみがあった第一容疑者とされ、別の側面からはただの良い人という評価もあり得る。

 国同士の関係もこれに酷似しており、善意で行ったことがあだとなり、後年否定されるといった事態も生じ得るのは規模が大きいだけにその影響たるや測り知れないものがある。

 嘗(かつ)て日本が朝鮮半島や支那大陸に軍事力を行使したことは果して過ちであったのか、米国と事を構え無理を承知で開戦に踏み切ったのは無謀の一言で片付けられるものなのか。小生の今の心境としては「否(いな)」である。

 問題を抱えた隣国に不用意に関与するのはそれなりの事情・事件があったからであり、世界情勢に巻き込まれることがないように努めても成り行きでそうなってしまうというのが、国としての逃れることの出来ない宿命であると思う。様々な形の後講釈(あとこうしゃく)を弄(ろう)しても殆(ほとん)ど無意味・無駄である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-02-13 11:30 | Comments(0)  

日韓関係と日台関係について

 日韓の間に横たわる様々な問題は昔からのもので、今更驚く程のことはないが、文政権になった後、このところ、泥仕合の様相を呈して来たのは間違いない。

 関係悪化の根本は歴史認識の問題から来ているので、現況を常態とすれば良く、日本側から擦り寄る必要は全くない。

 両国政府が相互にわぁわぁ言っても何の益もないので、日本側としては外交努力を続けているようにイメージ発信するだけで良いのではないだろうか。

 日韓の関係が複雑になればなる程、結果として日台関係の維持・強化につながることになるのは悪いことではない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-01-27 14:04 | Comments(0)  

台湾の立場について

 1年前、台湾は現状維持を図ることしか道は残されていないように思うと記したが、今もその状況は変わっていない。

 米国大統領の対中強硬姿勢が暫く続いたとしても、台湾問題には今後も大きな変化は見られないのは確実である。

 台湾の救いは英国人の総督がいて中英間で返還を協定した香港と異なり、統一日程が明確になっていないことである。

 台湾が日本との紐帯強化を図り、中国が統一を断念、次の世代に引き継ぐことこそ目下考えられる現実的な対策である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2019-01-13 22:27 | Comments(0)  

平成三十一年 年頭所感

読者諸兄

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 昨年は天皇陛下の「平成の玉音放送」により、約200年ぶりとなる御譲位が決まった他、終戦後、俎上に上っては消え、俎上に上っては消えを繰り返していた海上自衛隊(新日本海軍)の空母保有が現実化する等、時代の転換期を象徴する一年となりました。

 米朝、米中、米露、クリミア、イラン、シリア、サウジと世界情勢を振り返ると「波高し」の状態が続き、これでよく世界大戦(我々が考える「戦争」状態)にならなかったものだと、つくづく思う中、平成の御代が、日本が戦火に巻き込まれる事無く幕を閉じようとしています。

 世の左翼・反日界隈は安倍政権を右翼的だのなんだのと批判していますが、少なく共、日本は安倍政権だったからこそ、内憂外患を退けて平和を享受出来たのだと信じて疑いませんし、安倍総理の自民党総裁任期が全うする迄、現体制が続く事を願っています。

 最後に、平成最後の年、代替わりの新たな年が引き続き平穏であります様、又、日台両国の関係が「一宇」(一つの家)の如く深化する事を心より願いつつ、年頭の挨拶に代えさせて頂きます。

平成31年1月1日

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

# by ayanokouji3 | 2019-01-01 14:15 | Comments(0)  

本年を振返って

 アジアにおける最大の話題は米朝首脳会談であり、きな臭い雰囲気が一先ず解消されたことである。台湾では民進党地方選惨敗により振り子が元に戻ったような感じがある。

 米中対決は来年に持ち越されたものの、明るい見通しはない。日本はロシアとの外交問題の進展に望みを抱かない方が良い。

 内政は不完全燃焼に終始したようにも見えるが、決まって来ていることも多い。改憲の動きは膠着状態である。

 オリンピックを再来年に控え、改元のある来年に衆参W選挙を梃子にして政局が流動化するのかが一つの焦点である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-12-27 09:41 | Comments(0)  

国民の責務について

 慎重に言葉を選んでいたオバマ前大統領と比較され、就任以来細大漏らさず報道されているトランプ大統領の日々の言動が相手国を刺戟するような発言であっても許れるのは「徳」というべきだろうか。

 先月末に亡くなったブッシュ(父)元大統領のTIMEでの追悼記事には、トランプ大統領との差を暗に表現した箇所が多いと感ずる。

 国際情勢は時々刻々変化し、米中の対立も一年前には予測しなかったレベルに迄達しているようにも見える。「親米」国家としての日本の選択肢には限りがあると思う。

 多くの日本国民が、外交は自分とは全く無関係といった、小市民的で小心翼翼とした観点から目を転じ、大局からアジアや世界を鳥瞰し、理解に努めることを大いに期待する。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-12-13 20:04 | Comments(0)  

民進党地方選惨敗について

 今回の台湾統一地方選での民進党の惨敗については、内政と外交において予兆がないことはなかった。

 民進党としては態勢を立て直し、台湾の独自性を引き続き内外に浸透させる一方、中国との関係を一定程度改善することが必要である。

 単なる評論としてこのことは言い易く実現は甚だ困難である。一期4年で民進党政権が終わることになれば、台湾の存在は元の木阿弥となる。

 政権にとどまりつつ、民進党の10年先を見据えた臥薪嘗胆に大いに期待している。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-11-28 20:54 | Comments(0)  

飯島勲氏の連載記事について

 文春砲の「週刊文春」の飯島勲氏の「インテリジェンス」には毎週興味ある内容が書かれている。

 人間誰しも「他人の不幸は蜜の味」で、悪いことには関心を寄せるが、良いことには無頓着となる場合が多い。

 飯島氏の主張としては、外に現われない様々な人の苦労・努力を理解してほしいということである。

 暗い話ばかりの政治・外交・経済分野の懸案の裏に明るい面もあるのを知ることを毎号楽しみにしている。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-11-14 20:03 | Comments(0)  

台湾の国連加盟について

 昨今は欧米・中東の存在感が目立つ一方、北朝鮮問題の脅威が強調されなくなっ中で、台湾関係の報道が取り上げられるようになって来た。

 他国との間では、米国の台湾向け武器輸出、バチカンへの台湾特使派遣、日本との関係では、元台湾少年工と日本の交流団体による座間での石碑建立除幕式があり、台湾での日本製列車脱線事故も大きく取り上げられた。

 これらを受けてか、大前研一氏のメールマガジンの最新号には、台湾は国連加盟のために、経済苦境に喘ぐ「ナウル」国を買収すべきだとする持論が記されている。

 大前氏の考える奇策の可否は別にして、国家としての体裁を十分整えている台湾が国連加盟を果たすべきは当然のことであり、日本の国連安保常任理事国への選出よりも重要なことである。アジアの安定のため、世界各国が台湾の存在意義を十分に理解し、重く受け止めて行くことを期待する。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-10-28 17:32 | Comments(0)  

漢文参考書について

 「日本=軍国主義」の洗脳が解かれた中国人が大挙して日本観光に訪れるようになった一方、嘗(かつ)てはその存在感に重みのあった、愛すべき日本の中国大好きおじさん達が年々少なくなりつつあるのがさびしい限りである。

 偶々(たまたま)週刊誌の書評で見た、昭和41年学生社刊の高校漢文の学習参考書で、今般ちくま学芸文庫として復刊となった『精講 漢文』(前野直彬著)を買って読んでみた。

 中国をそれ程好きではない小生も、受験勉強の日々が記憶としてよみがえって来て一遍に若返ったような気がする。まして、中国大好きおじさん達にはたまらない魅力のある参考書であろうことが判った。

 60代の男性であれば、漢文学の妙味に触れることで現代中国の体制の理解と人民への同情につながる筈である。その真の効用とは、日本の高齢社会を乗り切るための智恵−身の丈(たけ)に応じた、謙虚で質素な余生を実践すること−を得ることにある。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-10-14 09:22 | Comments(0)  

「馬三家からの手紙」について

 知人の勧めにより、9月26日17:00に再放送されたNHK BS-1、世界ドキュメンタリー「馬三家からの手紙」(カナダ制作)を見た。26日付の大紀元時報にも関係記事が掲載されていた。

 放送内容としては、

  1. 孫毅という中年の法輪功信者が中国遼寧省の労働矯正施設に入れられた。
  2. 施設では米国向けの発泡スチロール製の髑髏付十字架の商品を作っていた。
  3. 本人は同施設での人権侵害を告発する手紙をひそかに記し、箱の中に入れた。
  4. 商品を購入した米国在住の女性が見つけ、欧米のマスコミが取り上げた。
  5. 家族の依頼で中国の人権派弁護士が動き、釈放された後も迫害は続いた。
  6. ジャカルタで亡命申請中に女性が来訪して、種々話をすることが出来た。
  7. 中国公安関係者より接触があった後、不審死を遂げたという字幕説明あり。

というものであった。

 人権問題は単純な是非論で片付けられないところに難しさと奥深さがある。本人が生死一如の心境になっていたこと、また、米国人女性の宗教心と行動力にも深い感銘を受けた。

 漠然とした不安と辛さから、一部の中国人には宗教依存の度が増しつつあるという事実を日本人として憂慮すると共に、苦行・苦役なき人生を送ってほしいと切に願うのみである。

(追記)小生は1981年に半年間、労働矯正施設の近くの大学で中国語の短期研修に参加し、1990年代前半にはジャカルタに毎月出張していた。そうした地域の記憶は鮮明に残っている。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-09-28 10:08 | Comments(0)  

「公家たちの幕末維新」について

 刑部芳則(おさかべよしのり)著『公家たちの幕末維新』(中公新書)を読んだ。公侯伯子男の爵位による華族制度がなくなってから70余年の平成の今、旧藩主の後裔はまだしも、公家の後裔(こうえい)に至っては確かに存在感が希薄である。

 本書を読み、維新の大業が多くの公家達の権謀術数を含む「活躍」なくしては成し遂げられなかったであろうことを理解する共に、維新に関する最終的論功行賞としての叙爵の際、爵位に不満を抱く公家(くげ)達がいたことを知った。

 ところで小生は、平戸藩の観点から、三条実美(さねとみ;子爵となる筈の平戸藩主松浦詮(あきら)が伯爵となるための口添(くちぞ)えを行う)および中山忠能(ただやす;夫人が松浦詮の曽祖父静山の十二女)に以前より着目して来た。

 本書には、本来、子爵となるべき中山忠能が「国家に偉勲ある者」とされ侯爵になった一方、伯爵にとどまった上位の家格の嵯峨・中御門(なかみかど)両人が4年後に漸(ようや)く侯爵となったことなどが紹介されており、興味は尽きないが、中山忠能の孫に当たる明治天皇の出自に関する異説についての記載はない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-09-14 13:45 | Comments(0)  

日米朝関係と中国・台湾について

 6月の米朝首脳会談の実現後、朝鮮半島のきな臭さは一旦収まったものの、日米韓共に次の一手が打てずに「手待ちの無駄」という状況が続いている。

 北朝鮮との交渉は譬えるならば、老獪(ろうかい)で試合巧者の監督とのゲームであり、今のままでは日米韓共に太刀(たち)打ち出来ないのではないか。

 北朝鮮を日米と対等な立場で交渉のテーブルにつかせるには、先(ま)ず人民が一定程度豊かになることが先決であるが、これは実現しそうにもない。また、そうなればなったで、別の目標が掲げられる筈(はず)である。

 最近、来日30年の中国人の小事業主と話した。彼は貧富の差が広がった現在の中国よりも物のなかった昔をなつかしく思うことがあるという。中国の台湾への一層の執着心も人民が豊かになりつつあるが故(ゆえ)の引き締めに向けての焦りと思われる。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-08-27 17:54 | Comments(0)  

聖書の言葉について

 台湾には熱心な基督(キリスト)教信者が多いことを知っている。小生自身は信者ではないが、母方の祖先が17世紀初に小藩の宗門奉行(しゅうもんぶぎょう)として切支丹(キリシタン)弾圧の先棒(さきぼう)を振ったことから、若い頃から聖書には関心を抱いて来た。

 他方、日本同様、台湾にも福祉主義が浸透しつつあると聞く。基督教の神と福祉の神は同一の存在に見えることがある。そこで、福祉の観点から聖書の言葉の解釈を自分なりに試みた。日本人よりも台湾の方々に読んでいただければ有難(ありがた)い。

(聖書の言葉-福祉の観点からの解釈)

  • 請ふ者に与へ借らんとする者を拒むな。真に福祉・援助を必要としたり、暫時借金・借用を熱望する人を拒否してはならない。もし、それらに理由がなく偽りであれば、罪作りとなり面倒なことにもなる。

  • カイザルの物はカイザルに神の物は神に免除措置がない限り、公租公課等、納付すべきものは速やかに納付すべきであり、また、自分の所属する団体に会費を納め、寄付も行うのは当然のことである。

  • 天は自ら助くる者を助く。天とは実在する主宰・援助者ではなく、己自身である。何事も努力することなく得られるものは少ない。時に「棚からボタモチ」の幸運もあるが、長続きはしない。

  • 医者を必要とするは病人なり、われは義人を招くに非ずして罪人を招かんがため来たれるなり。福祉の前では万人が平等であり、病人・障害者・前科者の別を問わない。程度が悪ければ悪い程、救済の道が広がっている。一般の人は関与せず見守るのみである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-08-13 12:19 | Comments(0)  

戦争の評価について

 先日、当該業界では最大手のメーカーの事業所の見学会に参加した際、写真・映像・漫画を駆使した会社紹介ビデオを見た。明治10年代の創業で、国策に従って事業を展開、国と盛衰を共にして来た経緯が良く判った。

 日清以来の一連の戦争の場面はあっても、評価は一切なく、淡々としたものであった。また、1937年7月に始まった戦争のことは文字にせず、単に音声で「日華事変」と表現し、支那事変、日支事変、日中戦争としていなかったところに製作上の意図を感じた。

 先の戦争に関しては事ある毎に、総括が終わっていない、真実の解明がなされていないなどと声高に言う識者もいるが、思うに、昭和30年代迄には議論は出し尽くされていたのではないか、それ以降の議論は能書・後講釈に過ぎず、国内外で不毛な議論が繰返されたのではないか。

 余計なものが捨象され、後先のことが見えるような年齢となった今、そのように考えることしきりである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-07-28 20:38 | Comments(0)  

中台統一について

 7月14日の東京新聞朝刊に、13日に習近平氏が連戦氏と会談した記事が載っていた。

 連戦氏は「朝鮮半島情勢の好転を引き合いに、中台関係の手詰まり状態を指摘した」とある。

 中国という大国の懐の深さを示すには、台湾の呼称が「中国台湾省」であれ「チャイニーズタイペイ」であれ、台湾という実質的な独立国家を認めて良い頃合と思われる。

 それこそが中国の内政の安定と国際的威信の確立を内外に示すものである。「終身」国家主席の習近平氏の任期中に実現することを期待する。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-07-15 21:36 | Comments(4)  

日朝関係について

 お互いに「百年河清を俟(ま)つ」ことの出来ない米朝首脳会談の「余韻」が収まり、当面の危機はないが、融和も見込めないという、日朝関係の日常に戻った感がある。

 日中関係の南方版たる台湾問題に対応する北方版が日朝関係であり、飯島勲氏が意欲を示す交渉人(週刊文春6月14日号)を立てたとしても、後見人の中国のみならず他国からも足を引っ張られ、「やらずぶったくり」の憂(う)き目に遭ったりして、事がうまく運ぶ保証はない。

 それよりも、安倍首相の任期を3年延長、2021年迄といった短期とせず、拉致問題を含め、全ての懸案を処理・解決するための「終身」の首相とする旨を北朝鮮側に確約する方が余程(よほど)効果的である。

 或(ある)いは、若干の交渉チャンネルのみ残し、只管(ひたすら)現状維持、無為無策のまま、危機が沸騰点に達する迄、様子見を続けるという手もある。日中関係が主で、日朝関係は従であることを日本人は呉々(くれぐれ)も忘れてはならない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-06-29 04:38 | Comments(0)  

日台交流について(台北在住李叔徳氏への返信に代えて)

 古い世代が次々と亡くなり、日台の絆が稀薄・表面的になりつつあった頃、乃南アサ「六月の雪」の創作の契機となったと作者が認める東日本大震災が絆を思い出させ、蘇らせることとなった。

 去る4月、李叔徳氏は京阪神のほか、「播州赤穂浪士所在地兵庫県」を巡ったという。台湾人たる彼が、現代日本人の心理の分析の一助ともなるという忠臣蔵の故事について如何なる感想を抱いたのかは、今更尋ねる迄もない。

 上記作者によれば、「日本人と台湾人は、生活習慣も感性も、似ているようで全然似ていない」が、「私たちは通じるところもあるんだと思ったんです」という(週刊文春6月14日号)。

 根本的な深層において、加害者・被害者共に実は朝鮮系という、コリアンワールド内の怨念に満ちた状況に振回されて来た過去を深く反省し、共通点の方が多い日台が未来のために何が出来るかを共に考える時機が正に到来したと言えよう。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-06-14 13:48 | Comments(0)  

中台の「政冷経冷」について

 5月21日の日経新聞朝刊に、中台「政冷経冷」長期化へ、という見出しの記事があった。

 日中間にも嘗(かつ)て「政冷経熱」と言われた頃があった。政治と経済とは基本的には相関・比例関係にあり、「政冷経冷」の状況が普通である。

 問題はその状況が長期化するか否(いな)かであるが、今のところ、中国による台湾工作は「笛吹けど踊らず」、民意は親中にあらざるが如し。

 過去の経緯を踏まえれば、台湾にとって「政冷経冷」は不都合な選択肢ではない。蔡政権に対する評価は後日高まる筈である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-05-28 13:36 | Comments(0)  

御真影を拝して

 一年後に平成の御世(みよ)が終わりとなる今、明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳・御偉業を偲(しの)び奉り、日本国の国運の発展に聊(いささ)かなりとも寄与せんことを誓い、生甲斐(いきがい)のある一生を送らんとすることこそ日本人のつとめである。

 一部の日本人の父祖には、戦国時代から領主に従い内戦に、また、豊臣の世に朝鮮出兵、切支丹(キリシタン)討伐、徳川の世では島原の乱平定に参加した者がいる。

 主が旧藩主から天皇に代わった明治の御世からは陸海軍にて外戦に参加、国力の拡張に貢献したのである。台湾・韓国・満州に駐勤した父祖の事蹟を思う時、万感胸に迫るものがある。

 最後の大東亜戦争の齎(もたら)した結果には様々な意味があった。後裔(こうえい)としては、日本人としての誇りを保たねばならない。高齢となり、そのように考えるようになった。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2018-05-14 13:40 | Comments(8)