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2007年 04月 15日 ( 1 )

 

中国首相訪日について-4

「中国」(支那)の温家宝・国務院総理(首相)の来日は「大成功に終わった」とメディアは報道しています。確かに今回の訪日は、日本・支那両国にとって、小泉政権時代に冷却化した両国関係の再構築の為に不可欠だった訳で、絶対に「失敗は許されない」、そう言った性格のものでした。

日本にとっては、首脳外交が断絶した前政権以来の関係再構築と「戦略的互恵関係」の確立。支那にとっては、胡錦涛政権安定の為に必要な対日関係の安定と、国家発展の為に不可欠な日本の支援・協力引き出し。お互いそれぞれの思惑が交錯する事で、今回の「大成功」は演出されました。それは、支那が靖国参拝を含む過度な対日批判を控え、日本もガス田や軍拡問題への言及を避けた事で見て取れます。

さて、その様な「大成功」の中、支那からはこの様な(下記)声が聞こえてきました。
中国の人権、民主化に冷淡
中国人活動家が日本批判
温首相訪日で追求なく不信感

【北京14日共同】中国首脳として6年ぶりとなった温家宝首相の訪日をめぐり、国内の人権活動家や反体制派知識人の間から「中国の人権や民主化の問題に冷淡だった」として、日本政府や政党関係者らに対する批判の声が出ている。

 昨年10月の安倍晋三首相訪中以降、日中関係が改善の軌道に乗りだす中、活動家らは「中国人権問題などに対する日本の関心が一段と薄れるのではないか」と懸念を強めている。

 温首相は訪日中の12日、中国の首相として初めて国会演説をしたが、人権活動家として知られる北京の著名な作家、余傑氏は「独裁国家の指導者に、民主国家の議員が盛大な拍手を送るのは極めて異様」と指摘。温首相との会談で日本側が人権問題などを追及する姿勢を見せなかったとして不信感をにじませた。

 中国の活動家の間では「東アジアの民主大国」として、自国の民主化や人権問題に対する日本の影響力に期待する声は少なくない。人権活動家の女性は「日本は何を恐れているのか。人権問題を無視すれば、真の友人から尊敬のチャンスを逃す」と失望感を示した。

 北京の米国大使館などは人権問題を担当する専門官を配置、大使らが定期的に民主活動家らを招いて情報交換している。しかし、日本大使館に専門官はおらず「幹部が接触してくることもない」(余氏)のが実態という。
元記事:平成19年4月15日付 山梨日日新聞より
支那の孫文、越南(ベトナム)の潘佩珠(ファン=ボイチャウ)と彊柢(クォンデ)、印度のチャンドラ=ボース・・・日本は、支那、いや東アジアの「独立・革命の拠点」として常にその中心にありました。大東亜戦争終結後、東アジア諸地域は独立を獲得し、日本の役割が終わった筈でしたが、今度は「人権・民主の拠点」として、依然として日本が期待されている現実を、上記の記事は物語っています。

古今東西、同じ域内の有力国家は、表向き「友好」を演出しつつ、その実、常に火花を散らしてきました。言い換えれば、会談のテーブルの上では固い握手を交わしつつ、テーブルの下ではナイフを突き付けあっている様なものです。日本と支那も同様です。「戦略的互恵関係」、「ウィン・ウィン」と口では言ってみても、所詮は「天無二日土無二王」(天に二日(にじつ)無く、地(土)に二王無し)が現実です。

ガス田や台湾等、日本・支那間に横たわる問題に対しては、支那が歴史認識や靖国参拝問題を取り下げない以上、日本も「笑顔」でガス田や台湾等の問題を指摘す可(べ)きですし、その指摘内容には当然、支那の人権活動家や反体制派知識人が望む「民主・人権」も含める可きです。更に言えば、歴史認識は「過去」の話ですが、台湾・民主・人権は「現在進行形」の話です。日本が支那からの攻勢をはね除け、且つ、東アジア域内に於ける主導的立場たらんとするならば、支那国内の人権活動家や反体制派知識人や、台湾の親日勢力、北印度に亡命中のダライ=ラマ14世(チベット)等との連携をより推進す可きと言えるでしょう。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2007-04-15 21:18 | Comments(0)