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2005年 12月 07日 ( 1 )

 

今後の日台関係と台湾の帰趨について

事ここに至っては、今後の日台関係のみならず、台湾の将来は日本のリーダーに親台の政治家がなるのか、親中の政治家がなるのかによって、当然影響を受けるものと思われる。
  1. 日本が1972年の日中共同声明を後生大事に遵守せんとすれば、従来通り中立の立場(公式には中国の顔を立て、心情としては台湾に同情する)をとらざるを得ない.もし、台湾が親中一色に染まることになれば、それを根拠として、日本は台湾が中国の領土となることを正式に認めざるを得ない。そうなれば、これは中国の立場を「理解・尊重」するとして来た従来の方針からの大きな転換ということになる。

  2. 日本のリーダーに親中の政治家がなった場合、香港やマカオの例に倣(なら)い、特別行政区として台湾併呑への道が確定することだろう。但(ただ)し、東支那海での日中の権益をうまく調整出来、また米国のお節介が少ない場合の話である。一直線に進むことはない。

  3. 日本のリーダーに親台の政治家がなり、台湾がこれに応(こた)えてくれる場合、当然台湾海峡・東支那海共に「波高し」ということになる。台湾を親日の方向に善導出来ればよいが、もし、台湾で親中の潮流が出来てしまった場合、それに逆行することは困難である。この場合、「苦しい時のアメリカ頼み」が出来るのか、時の米国政権の方針次第である。尤(もっと)も、米国政権が東アジアにおける自己の軍事的存在を簡単に放棄するとは考えられない。
付言すれば、台湾が政治面で親中になるということが、直ちに「反日」になることには結びつかないが、台湾のリーダー次第で、その可能性も十分あり得る。但し、民間レベルでは従来の友好的日台交流が一変して反目に転ずるようなことは勿論ないだろう。

(註)
国民党が親中といっても、それは結局勢力挽回のための苦慮の一策であり、自己保身のための便法に過ぎず、共産党とは一定の距離を置いているので、近い将来において併呑に道筋がつくという訳ではないことが予想される。「総論賛成、各論反対」となることは目に見えている。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-12-07 19:02 | Comments(1)