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泡茶開講@日本~さくら~台湾

 さ く ら ・・・もっとも今回久しぶりの台湾ネタだったりするんだけれどorz というのも台北(たいほく)にて仕事をされている掲示板・喫茶室の常連である桔梗さん(HN)が久しぶりの書き込みをされて私も反応した、ということで(笑)。 で、なんともタイムリーな季節ネタということがポイント高しというワケでしてネ(後で延び延びになっていた日台合邦について画策中♪ さらに先月、竹下さんの投稿に目を光らせ反応している久保田がここにいるニャー☆)。

 現在の日本と台湾・・・どこかの大国の都合でサ、わが国が公式に交流が認められていない政治関係ではあるが、文化面としての交流が隠れた「橋渡し」の役目をしているものは数多くてネ。 そのうちのひとつである さ く ら にまつわるエピソードを書いてみようと思う(ところによって大雨が降ったりと桜も散ってしまった・・・のは気にしない♪)。
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>竹下さんをはじめ常連の皆様、ご無沙汰しております。
お元気にしてらっしゃいますでしょうか。

そろそろ桜の季節ですが(もう見られるところもあるんでしたっけ?)
先日台湾人の友人からこんな質問を受けました。
「日本人にとって桜というのは何か特別な意味(思い)があるんですか?」
ここでいう桜はもちろんソメイヨシノですか?我々が普通に知っている桜です。

私自身なかなか的を射た答えが見つからず困ってしまいました。
国花であることは勿論なのですが、そんな単純なものではなく
暑い夏、寒い冬、雨、風、雪、様々な厳しい環境を耐え抜いて
春には白ともつかないピンクともつかない繊細な色の花を湛えて見事に咲き誇り
ほんの数日後には潔く散ってしまう。
そしてまた一年後のそのときまで、静かに且つ力強く佇む。
その姿が我々の美学に共鳴するからじゃないか、と。(何かで見た受け売りですが)
特にその「繊細な色の花」や「潔さ」や「静かに力強く」というところが
私にとっては胸に訴えるものがあるんです。
他には季節的に桜の季節は、別れがあったり、出会いがあったり、新生活が始まったり
いろんな意味で節目の季節でもあるので、その人の気持ちを彩る風物詩でもある
というようなことを説明して、なんとか理解してもらった(つもり)ようです。
でも何か物足りなくて、どう言えば外国の人達に旨く伝わるのかわかりません。

こちらのBBSには、外国人との交流をしてらっしゃる方や
私と同じように海外にいらっしゃる方が沢山おいでですよね。
似たような経験がありましたら、その際にどうお答えになったか教えていただけませんか。

映画「LAST SAMURAI」のラストシーンも、桜だったから深い意味があると思うんですよね。
私はあのシーンは単純に感動して、人目もはばからず涙してしまいました。
ちなみにその友人の台湾人も、この映画を見たことと
日本のポップスで桜にまつわる詩や歌が多いのに気づいて質問してきたようです。



実は・・・平成15年(2003年)2月18日、台北・国賓大飯店にて
NPO法人育桜会と社団法人霞会館(旧華族会館)が台湾・李登輝之友会全国総会に今後の桜寄贈することを合意した際、静岡県伊豆河津町を原産とする河津桜200本を寄贈されていたんだけど、これはね意外かも知れないけど、いわゆる皇室贈呈の桜とも呼んでもいいものなんだ。


 今後、主な関係はこの2団体なのだけれども・・・

●台湾・李登輝之友会全国総会の黄崑虎会長(総統府国策顧問)
●育桜会の園田天光光理事長(園田直元外相夫人)



 直接表舞台には登場していないがこちらも間接的に協力しているのが・・・


●社団法人霞会館~霞会館の会員の内訳~

①現皇族(名誉会員)

②元皇族(臣籍降下した元宮家)

③元王公族

④元華族(公、侯、伯、子、男)の当主とその成年に達した長男(嫡男)
・旧華族:公卿と大名の旧支配階級
・新華族:明治維新の活躍で取り立てられた家)



 どう?これは半端じゃない由緒ある団体ですよね。 ただ政治的に攻撃してくる壊れた輩から無用なトラブルから避けるためにあくまで控えめに、文化面としての交流を・・・ということで育桜会が今後の「表の窓」を担ってる。


霞会館とは・・・現在の所在地は霞ヶ関ビルの最上階。 霞会館は、会員の結婚式・披露宴・法事・会食・各種稽古ごとなどに使われていて、その会員の家族も会館を使用することを許されているとか。 かつて「鹿鳴館」は、1890年に華族会に買収され「華族会館」と改称、以後1941年の払い下げによる取り壊しまで存続していたんだけどネ。

河津桜(カワヅザクラ)とは・・・オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されていて、本州でも早咲きの種類に分類され、満開期を長く維持できるのが特徴。 毎年2月上旬から開花しはじめ、約1ヵ月を経て満開になります。ここ数年で全国に浸透し、2月中旬から開かれる「河津桜まつり」には150~200万人が訪れている、とのこと。 こういうじっくりと桜の咲き具合を楽しめる種類を台湾に向けて選び送った、ということはその分の「まごころ」がたくさん詰まっているものなんだ。


『台湾に河津桜1000本の苗木を寄贈~南投県名間で寄贈式典、新竹の河津桜を見学~』
http://www.ritouki.jp/sakura.html


そんないきさつで贈呈された最初の200株の桜たち(育桜会100本+霞会館100本)はどうなったかというと・・・1年間の仮植樹期間を経て、平成16年2月、台湾の新竹公園、陽明山公園で移植に成功しており、翌平成17年2月中旬、無事に開花(9月前後にも一部開花)したよ。 さて、今年はどうだったろうね?
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これをきっかけに台湾には更に多くの河津桜の寄贈がされるようになり、そこから広がる交流が深まりつつあるワケね。



■おまけ■

今年も日本のサクラ・ソングが発売されてますね♪ そのうちの一つ、関西出身バンド・ニルギリスの『sakura』を紹介します。

『sakura』
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/DF/nirgilis/DFCL-1269/index.html

 メンバーを代表して岩田アッチュ(vo)は「桜のように普遍的に愛してもらえるようにこの曲を作りました。 この曲をきっかけに、ニルギリスを好きになってもらえたらうれしい」とコメント。 各FM局では2月に トリノ五輪のイメージソングの採用、また3月度「パワープレイ」にも選ばれ、携帯電話「着うた」も3万ダウンロード、2月22日付のUSENリクエストチャートでは前週61位から10位に急上昇、そしてTVアニメ「交響詩篇エウレカセブン」op映像が1週間で動画サイトで30万配信をそれぞれ記録。

 綺麗でどこか切なくて、でも元気をくれる・・・親しみやすく作られたポップチューンにオペラの名曲Amazing Glaceを2つ以上の曲を合わせて1つの曲を作る「マッシュアップ」という手法など、彼らのミクスチャーな音楽センスはインディーズ時代からのファンから高い評価を受けており、今回の『sakura』によって埋もれていた才能を一気に開花させるチャンスを掴んだ。


久保田泰啓 KUBOTA Yasuhiro

by ayanokouji3 | 2006-04-13 07:46 | 日台に関わる人物 | Comments(0)  

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