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この10年について-7

この保守化志向は裁判の判決にも一部影響を及ぼしている。例えば、最近、中国残留帰国孤児の国家賠償訴訟が退けられた。余りに時が経過したことにより、国に怒りを向ける時代は終わったのだろう。

最近、都留重人氏(93歳)が亡くなった。戦前は米国で中国の反日活動に協力し、戦後も「田中上奏文」の存在を否定しなかったような人が戦後のオピニオンリーダーの一人となっていたことを考えると、かつての日本は思想的に本当に危うい状況に陥っていたと思う。

世の論者の中には、日本のことに関し今尚、動(やや)もすれば、自嘲・自虐的になり、そうしたポーズをすることが恰(あたか)も「上等」であるかのような錯覚により、自国を殊更(ことさら)に貶(おと)しめるといった風潮の残滓(ざんし)があることは否定出来ない。そうした人々には一日も早く退場して貰った方が日本のためになる。

10年前に抱いたような焦躁感や危機感が、次の10年間に再来することを危惧しつつ、一国民として、要路者の思想・言動には普段より留意しておきたいと考える今日此頃である。

付言すれば、小生は、台湾を通して日本を見ること、また、台湾を通して米国や中国を見ることに意義があることを、台湾人有志に教えられ、再認識した。今後10年間、日台関係の重要性は高まりこそすれ、減ずることはない。心ある日本人諸氏は十分ご承知のことである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-02-20 21:13 | Comments(0)  

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