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映画『悲情城市』について-3

「蒋経国逝世」のその年の夏、小生は英語短期研修のため英国に三週間滞在した。語学学校には欧州各国、アジアから老若男女が参加していた。学校主催の旅行の中で、エジンバラ一泊二日のバス旅行に参加したところ、日本人は二人のみ、後は殆(ほとん)どが台湾の女性達で、車中話が盛り上がったことを覚えている。

その時に『阿信(おしん)』の話題が出た。おしんのドラマは日本ではその5年前にテレビ放映されたのだが、『野麦峠』と違い、主人公は最後には成功者となる。台湾の女性達は非常に面白かったという。。

話しながら、彼女達の持つ悲哀のようなものを感じ取った。成程、皆裕福な感じはするし、中国古典の暗誦も或程度出来る程の教育はある。併し、台湾の置かれた立場というのは、後智恵ではあるが、「生為台湾人的悲哀」として顕れていた。

小生の知る限り、台湾には優勝劣敗の雰囲気があったのは事実であり、蒋介石時代、農民は相当苦労したようである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-01-20 20:21 | Comments(0)  

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