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パンダに関する中台間の駆引について-2

パンダ外交に限らず、かつてのピンポン外交、現在の途上国への援助外交等々、中国の外交は或る意味では巧緻を極め、また策を弄し過ぎているとも言える。相手国に猜疑心を抱かせる所以(ゆえん)である。

その基本政策と具体的方法は司馬遷の『史記』にある個々の文辞と数々の事跡に集約されているが、文辞の素晴らしさと事跡の痛ましさのギャップに驚くのみである。

個人レベルで言えば、日本人が中国に行った場合、利用価値があり与(くみ)し易いと見られた場合、破格の接待や高価な品物の贈呈を受けるものだが、それを断ることは面子(メンツ)をつぶすことになるので、一応受けておく。その代わり、後日、その接待や贈呈品の価格を上回るお返しをしておけば、相手につけこまれることはない。これは中国人の習性を知る初歩の「中国通」なら誰しも実行していることである。

個人と国家を同一レベルで論ずることは一概には出来ないが、台湾の民意がパンダの受け入れを望んでいる以上(実際は子供を持つ親達であったとしても)、受け入れを以て台湾の度量を示し、これに対するお返しは台湾にとってマイナスとならない具体策の提示を行う等の智恵があって然るべきではないだろうか。それ位の駆引が出来なければ、民進党は台湾を率いる政党であり続け得るのかと窃(ひそ)かに考える今日此頃である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-01-14 18:42 | Comments(0)  

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