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楊逸氏の北京再訪記について

 6月11・12日付の神奈川新聞に楊逸氏の北京再訪記が掲載された。「愛する天安門」の前でチェックを受けたために入れなかったのは気の毒であるが、文章だけで天安門広場の雰囲気や現地中国人の思いが十分伝わって来た。

 楊逸氏の指摘する、現代中国におけるカメラの増殖は密告社会の弛みを補完し、得点主義は人民管理の徹底を図り、広がる格差は経済成長の裏返しと考えれば、全ては巨大国家の運営に伴う必要悪と考えられないことはない。

 同氏程の能力があれば、共産党の模範幹部となれただろうが、日本に留学、日本に帰化して、作家として活動する生き方は傍目には良いように見えても、愛国と憂国がないまぜとなった、その複雑な思い迄を理解することは出来ない。

 香港での大規模デモや台湾での一国二制度に対する反発といった状況を見るに、嘗て失うものが少なかった中国も経済発展を達成した今となっては路線・政策に失敗があれば、破綻の道が待つのみ。内政外交面での疑心暗鬼の攻防が続く。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2019-06-13 12:30 | Comments(0)  

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