漢文参考書について

 「日本=軍国主義」の洗脳が解かれた中国人が大挙して日本観光に訪れるようになった一方、嘗(かつ)てはその存在感に重みのあった、愛すべき日本の中国大好きおじさん達が年々少なくなりつつあるのがさびしい限りである。

 偶々(たまたま)週刊誌の書評で見た、昭和41年学生社刊の高校漢文の学習参考書で、今般ちくま学芸文庫として復刊となった『精講 漢文』(前野直彬著)を買って読んでみた。

 中国をそれ程好きではない小生も、受験勉強の日々が記憶としてよみがえって来て一遍に若返ったような気がする。まして、中国大好きおじさん達にはたまらない魅力のある参考書であろうことが判った。

 60代の男性であれば、漢文学の妙味に触れることで現代中国の体制の理解と人民への同情につながる筈である。その真の効用とは、日本の高齢社会を乗り切るための智恵−身の丈(たけ)に応じた、謙虚で質素な余生を実践すること−を得ることにある。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2018-10-14 09:22 | Comments(0)  

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