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自虐史観を斬る(慰安婦問題-3)

さて、「自虐史観を斬る(戦場にかける橋-1)」で紹介した西野氏著書には、当時のチェンマイの事情が紹介されている。同地に進駐して来た日本航空隊は小部隊であったので、慰安婦は送ってもらえなかった。隊長がチェンマイ領事館勤務の西野氏に相談して来たので、県知事に相談すると、30人程度の志願者を集めてくれた。志願者の中から10人程採用するのに、軍医による身体検査と隊長による面接があり、西野氏も立ち会ったが、全員以前から売春を業(なりわい)としていた経験者ばかりであったという。

西野氏も韓国やフィリピンはもともと反日感情が強い国だと指摘している。だからといって、「奴隷」という表現は一体何を意味するのか。慰安のために国家的威信がかくまでも傷つけられてよいものだろうか。

慰安婦問題は、全てを水に流す日本と、流さない他国の軋轢の所産であり、外交の具となり、これを大問題としたことは、外務省の失策であり、また宮澤・河野をはじめとする三流政治家が他国の恫喝に屈した、万死に値する「記念碑」的汚点である。この問題を煽る勢力の跳梁跋扈はエセ同和に似たものがあり、すさまじかった。その後慰安婦支援を国民的募金運動に格上げしようとする勢力があったが、運動は不発に終わった。国民はそれほど莫迦(バカ)ではなかった。

他方、そう安心ばかりも出来ない。第二、第三の「慰安婦問題」が起こらないという保証はない。これを防ぐには、全国の憂国の士が国民意識と輿論とを「見えざる手」で、不知不識の裡(うち)に良い方向に導くことである。客観的にみて、各方面の地道な努力のお陰で、確実にそのことは成就しつつある過程にあると思う。

それこそが自虐史観に怒れる男達の一人として、唯一の「慰安」にほかならない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-06-13 20:08 | 自虐史観を斬る | Comments(0)  

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