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家庭史研究の要諦について-1

連氏や宋氏が先般里帰りし、先祖の墓地に詣でることによって本籍が大陸にあることをアピールしたのは、記憶に新しい。

さて、誰しも自分の血筋は優秀で、祖先は立派な人間であったと思い込む癖や願望があるが、それは単なる誤解に過ぎないことも多いのではないか。それが集積して「国の歴史」になり、中韓のように手がつけられない妄想のレベルになると、他国の歴史に干渉するようになる。それは自国の歴史に自信のない表われである。

ここで、個人の視点での家庭史研究の方法について記してみたい。

家庭史研究とは、戦国時代よりの自分の父祖の事蹟を家系図(家系図がない家においては、幕末以来の血筋を除籍簿の謄本)により明らかにし、比較的新しい幕末よりの父祖の歩みを遺稿(遺稿がない家においては他人の出版伝記を参考とする、もしくは幕末に遡らず第二次大戦後の歩みに限定する)により検証を行い、客観的評価を試みる。これが研究の経(たていと)である。これにて足れりとすれば、通常の家系調査、家系自慢で終わってしまう。

次に、父祖の同世代人(社会に影響を及ぼした人々)との関わりを調査する。これには適切な出版物・資料の中に関わりを示す具体的な記述があれば最善であるが、ない場合でもそれらは或程度は類推出来る。江戸時代、一番身近にいたのは藩主である。藩政の推移、藩主の幕府における役職を明らかにすることにより時代毎の流れが判る。明治以降は、旧藩主家はもとより、例えば陸軍における上官・同期生・後輩等との関係を調べることにより、父祖の位置付けが判明する。そして、これを研究の緯(よこいと)とする。

上記の経(たていと)が多くなればなる程、また緯(よこいと)が増えれば増える程、研究は充実して行く。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-05-16 19:12 | Comments(0)  

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