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イラク戦争を振り返る-1

イラク戦争については、日本では一億総評論家と化した観があり、意義・目的についていくら解説を受けたりしても、身にしみて感じることはない。将来、台湾や北朝鮮が戦場になる場合には無論、遥かに白熱した議論が巻き起ることだろう。今回の戦争が果たして「無名の師」であるのか否かは、後年の評価に待つよりほかはない。石油利権をもつ国家間の角逐、一神教国の「兄弟」間のせめぎ合い、「民主主義的」リーダーと独裁者間の価値観の相違による「権力闘争」等々、いくらでもお題目を唱えることは出来る。併し、戦争が始まってしまったことは事実である。ここに至るまでには、長い道程があった訳であり、種々の陰謀論で単純に、図式的に説明出来るものでもない。かつての日本が米英をはじめとする連合国と戦争に至った理由もまた、一言で表現出来るようなものではなかった。後講釈をしても始まらないものがある。

確かに、日本は米国には敗北を喫した。これは紛れもない事実である。そして、米国主導の改革を経て、復興したことも事実である。もし、今に生きる我々が当時の父祖であったならば、将来を予見して国民が塗炭の苦しみを嘗めぬような最良の道を国民全体としてとり得たであろうか。一部の軍部・政治指導者が悪かったから、国民がひどい目に遭ったというのは余りにも短絡的な思考ではなかろうか。例えば、98年に「マネー敗戦」があったとされ、その言葉が定着している。政府の無策を説く人達は多いが、その人達が有効な施策を提言し、それが奏功したという話はついぞ聞かない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-04-07 19:14 | Comments(0)  

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