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「以台制支」の戦略について-2

小生は今直ちに日本と韓国が反目するというような荒唐無稽な考えは持ち合わせていない。北朝鮮問題が未だに懸案となっている現状では、不確定要素が多すぎる。併し、長期的な、大枠の構図を抱いていた方がよいというものである。

さて、「以台制支」という表現は、日本の都合のよいように、台湾を利用して、盾にして、また台湾公民の犠牲の下に、中国の跳梁跋扈を防遏、抑止するというように受け取られるかも知れないが、小生の意図するところはそうではない。

以前、台湾の方より次のようなメールを受け取ったことがある。

I assume that your government has signed a lot of similar agreements with other countries, why not Taiwan ? who you claimed as brothers and colonial history under 萬世一系.

As my father recalled that no 内地人 would do this (台湾人を外人と取扱うこと) to us during the colonial period for we shared food and everything together.

台湾を統治した頃の日本は、明治天皇御製

  「新高の山のふもとの民草の茂りまさると聞くぞうれしき」

にみられるように、台湾に精神的な紐帯を感じていたのだと思う。

また、台湾側でも、「台湾万葉集」に(いずれも、孤蓬万里、本名呉建堂作)

  「すめらぎと曽(かつ)て崇めし老人の葬儀のテレビにまぶたしめらす」
  「万葉の流れこの地に留めんと生命のかぎり短歌(うた)詠み行かん」

とあるような面もあったことは否定出来ない。

日本統治下に教育を受けた世代の人々が少なくなった現在、これは単なるノスタルジアかも知れない。併し、中国の頤使に甘んずることを潔しとしない台湾の一部の人々からすれば、共産党支配よりも、国民党(蒋介石)の方がましだという人々を含めて、中国に対抗する口実とはなり得る。

「以台制支」とは台湾を前線の戦場とするような日本側の無責任、手前勝手の戦略とならないことは勿論、その実現が台湾公民の最終意思次第ということは自明の理である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-03-19 18:04 | Comments(0)  

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