関東の当地で年末年始共に例年にまして好天気が続いている中、物価高や繁忙と概(おおむ)ね無縁で影響されることのない身にとって「激動」する内外の情勢を静かに考え直すのに相応(ふさわ)しい時節となっている。
日本の各国民は天皇皇后両陛下の御仁慈の意を体(てい)して、日々生業に従事することを誇りとし第一義とするだけで良い。背伸びすれば必ず反動がやって来て自縄自縛(じじょうじばく)に陥(おちい)るという実に多くの事例がある。
政府・自治体関係者はあれこれ画策せずに事務的で小役人(こやくにん)的な業務を確実にこなしておけばそのうち何とかなることだろう。市民の苦情や他国の出来事は観察するにとどめて実質的な無為無策も可也。
政党関係者は各党の党是に終始拘泥(こうでい)して右顧左眄(うこさべん)せず一貫した主張を続ける中で、能書・講釈を並べる評論家の出番を尊重しつつ、総選挙で国民の審判を受ければ良いだけのこと、変節は禁物である。
古川 宏 FURUKAWA Hiroshi
(補記)
一年前に記した通り、文藝春秋・週刊文春はその後購読をやめ、日経新聞・オール讀物・TIME及び大紀元時報は続けている。加えて平日夜のBS討論番組をテーマによって時折見るようになった。
最近の日経で小さな記事ながら価値あるものとして、例えば、地上からの自衛隊ヘリへのレーザー照射、原子力規制庁職員の中国でのスマホ紛失事件や東京新聞のコラム削除についての記事があった。
オール讀物は稀(まれ)に出る外国人犯罪に関する小説が面白い。TIMEは最早(もはや)無味乾燥の内容ばかりでありつまらなくなった。親分への忖度(そんたく)のせいであろう。大紀元時報は日本関連の報道内容が興味深い。
周囲の外国人では、以前はそうではなかったが、韓国人の顔が妙に明るくなったのに対して、鬱病にしか見えない若年の中国人がやや多くなった気がする。これもまた種々の情勢によるものであろう。
ネパール・ベトナム・スリランカ人達は日々刻苦奮励中で、かつての中国人や韓国人を思わせる。20年以上の苦労が実って今では妻子を持ち、仕事も順調の中年となった中国人や韓国人は頼もしい。
生活保護や年金受給者の多くが社会の片隅で息をひそめひっそりと目立たぬよう暮らしている状況に変わらない。「3玉100円」のうどんが一日の食事という表現は大袈裟(おおげさ)にしても、的(まと)を射(い)ている。
生活保護や年金受給者の後方にはその予備軍が行列をなしており、途切れることはないように見える。落伍した兄弟姉妹の世話を不本意乍らもせざるを得ない人達の怨嗟(えんさ)の声を聞くと同情してしまう。
生活にゆとりがなければ自分の今日一日のことで精一杯であるから、社会の諸問題に心が向くことはなく、まして他国のことに思いが及ぶことはない。愛玩動物と同じで、只管(ひたすら)今を生きるのみである。
(補記-2)
昨今の国際情勢を見るに、恰(あたか)も面積の異なる部屋を区分所有する分譲型の集合住宅の如きものである。有力な区分所有者が他室を買収しつつ、その建物につき実質的な主導権を持つという状況に近い。
部屋の区分所有者には建物上の権利と義務があるものの、賃借人は家賃を所有者に支払い且つ賃借人の義務を守っている限り追い出されることはない。但し法の威令と措置が有効であればの話である。
目下(もっか)、集合住宅の管理組合に相当する国連の存在意義が薄れ行く中、区分所有者に相当する諸国の連帯は如何(いか)になり行くのであろうか。結果次第でうまく行けばどの国も文句を言わない筈(はず)なのである。
ウクライナ・ガザ紛争の推移を見て、国際法や法の支配といった偽善が究極の軍事力に所詮及ばないことが判った。中南米・グリーンランド・イランといった諸地域での落としどころは刮目(かつもく)に価(あたい)する。