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中国に対する関心について-4

 日中共同世論調査の結果を待つ迄もなく、日本人の対中観は一頃に比べ一層厳しくなっているのは間違いないものの、その裏面にあるものは、領土問題を通して、日本の国威を発揚したいという日本人の願いがある。

 正確に言えば、国威発揚の前に、日本の領土である尖閣にケチをつけられたくないという当然の思いであり、これをテコにして、20年間の停滞ムードを一掃したいという向きもあると感ずる。

 中国の方も四分五裂を避けるためには、外交による国内的求心力を保つことが共産党政権持続の一策である。それを日本側が逆利用することに、稚拙と言われて来た日本外交の巻き返しを都政が乗出して迄狙って行かざるを得ないとは、実に皮肉なものである。

 中国に対する関心がマイナス面で続く限り、石原氏の努力も報われない。全てが事後の措置に追われ、先手必勝の策を取れないからである。稀少資源の出し惜しみや人質確保等の嫌がらせは免れないであろう。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2012-06-23 20:54 | Comments(0)  

中国に対する関心について-3

 台湾人の中国に対する関心について言えば、血筋面で対岸の福建あたりと親戚という面と商売相手という意味以上のものは余りないのではないかと憶測する。

 南シナ海領有権問題における台湾の消極的態度について、台湾は台湾であり、中華民族ではなく、中国と連携する必要がないとの見方が妥当であろう。

 それにしても、台湾の人々が辛抱強いのは、蒋介石政権当時の政策に耐え、国連脱退の国難にもめげず、頑張って来た底力があるからである。

 日本人の中国に対する見方と台湾のそれとが自ずから異なっているのは、国民性の違いによるものが大いにある。台湾人の見方は非常に参考となる。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2012-06-17 22:51 | Comments(0)  

中国に対する関心について-2

 日本に住んでいる中国人にとって母国のことは気になる筈であろうが、昨今の中国関連のニュースは仕方がないと諦めている向きがある。

 そうした中、共産党幹部の家族の海外逃避が増えているという記事があった。思えば、1997年の香港返還が事前に確定した頃、気の利いた香港人の多くは海外に経済拠点を移したものの、返還前に殆(ほとん)どの人が香港に戻って行った。

 小生はその当時の雰囲気を思い出すにつけ、事が取沙汰されているときが最も議論が白熱するということをあらためて考えるのである。

 中国の国内政治の混乱は最早(もはや)所与のことであり、これが故に国内外の賢明な庶民が右往左往することはない。中国人が総じて大国の民たる所以(ゆえん)である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2012-06-07 22:00 | Comments(0)  

中国に対する関心について-1

 中国の経済が峠を越え、政府内部の闘争が激化している状況下、一般的に中国に対する関心は却(かえ)って高まっていると思われる。

 日本人は冷静に中国および中国人に相対して来たのであるが、今後もその路線を続ける必要がある。

 たかが中国、されど中国という考えは日本人の頭の中には既にインプットされている。台湾人もそうである。

 歴史認識の分野では、中国政府自体、かなり演じている面があり、これが韓国と異なり、些(いささ)か救いのある点である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2012-05-27 22:39 | Comments(0)  

台湾よりのメール紹介

 台湾より次のメールが届いた(原文の儘)。台湾には素朴な心を持ち、日本のことを親身になって考えている人が多い。日本には日本人ではないような人々が少なからずいることと対照的である。

「君が代より海ゆかばが国歌にふさわしい。非常に荘厳で美しい旋律です。1937年の歌だからかなり新しい。軍歌国歌鎮魂歌(特攻)というより、当時は「愛国歌」に近いか。

 もし台湾の国歌として歌広く若者に聞いてほしい。正しい意味を伝えてほしい。南洋太平島守備隊・南洋諸島解放 ありがとうございます。台湾人に生まれて幸せです。

 馬英九国民党売国政府に、静かな怒りを持続しましょう。尖閣守備の海保のみなさん、ありがとうございます。しんでも尖閣が日本領です。」

 さて、馬総統支持率2割とは日本の野田首相と同程度であるが、電気料値上げで下落というのも、何となく似通っている。馬総統が選挙にFacebook利用で罰金というのも締まらない話である。日台共に相似形ではないか。

 日本においても「日本人に生まれて幸せです」と思っている人は多いのだろうが、うまく表現出来ないだけであることを祈るのみである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

# by ayanokouji3 | 2012-05-19 22:42 | Comments(0)