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防衛白書について

 防衛省が2023年版の防衛白書の原案をまとめたとの新聞記事を読んだ。中台の軍事バランスが前年の「中国軍に有利な方向に変化」から「有利な方向に急速に傾斜」と踏み込んだ内容となるという。

 警察庁の情勢認識でも中国による台湾への圧力強化は続くものとしており、日本での諸工作も決して看過出来ないレベルに迄達している。一般の国民としては座して待つのみでは実に腑甲斐(ふがい)ない。

 先(ま)ず、地域では隙のない社会とし、監視ではなく観察社会とすべきである。小単位で役割分担のもとに対象者や対象物件を観察さえしておけば、事件・事故が起きた時も分析・対策が容易となる。

 国防・治安などという高度で一般国民には手の届かない次元のことも周囲の身近なことから始めるような国民教育を徐々に行えば良い。或(ある)程度の代償を伴うかも知れない。致し方ないことである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

(補記)
 一国の興廃は経済如何(いかん)であるが、成熟社会では団体・企業・個人が収入増を図るより節約する方が、人心の萎縮はあるものの、効果が得られるものと思う。その観点では一億総活躍社会よりも一億無病・無介護社会を目指して医療福祉費用を削減すべきであろう。後れた国民にいらぬ不安を与えないように情報の一定の制限が必要である。このあたりのことは米国製の現憲法を後生(ごしょう)大事に遵守(じゅんしゅ)している限りは無理であるとはいうものの、運用面で多くのことは出来る筈であり、実態から言えば、日本社会は既にかなり隙のない国防社会になっているように感ずる。後は政府が国防社会の到来を如何に闡明(せんめい)するのか、そう遠くない将来であろう。

# by ayanokouji3 | 2023-05-25 10:26 | Comments(0)  

国の借金について

 国の借金は1270兆円、7年連続で過去最大という。昭和50年初頭、その後の流れの始まりとなった、大平蔵相が歳入欠陥を認める日経記事を読んだ記憶がある。

 日経掲載中の各企業決算では一昔前に比べれば増益・減益共に一桁以上違う振幅があるのを見ると、上記額に異常を感じないのは感覚麻痺の故ではないと思う。

 嘗(かつ)て、経済に楽観的な見方と混乱を推測する悲観的な見方との議論の中で財政出動と財政再建の間を行き来した後、アベノミクスが登場して景気をつなぎとめた。

 国の借金は持ちこたえられるのか。日本的体質の中にひそむ、経済維持のカラクリと非論理性を根拠として展開されたアベノミクスはやはり上策であったと思う。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

(補記)
 初めて読んでから既に49年も経つ日経は一年に三ケ月購読している。難解な数式の入った「経済教室」を含め、昔も今も記事の内容を理解しているとは言い難い。さて、若かりし頃の浜田宏一氏の近代経済学講義は大教室で聴いた。大胆な財政出動を推奨する素地は当時よりあったように記憶している。トリクルダウンは思うように進まなかったが、暗澹(あんたん)たる経済は回避された。世界的な大借金時代の中で赤字容認論は主流となった。経済理論はマクロもミクロも天文学・地学・量子力学同様、多くの国民にはちんぷんかんぷん、表れた事象を知るだけで十分、後は各人が対処するだけである。国民の経済の理解は大体そのようなものであると思う。余談乍(なが)ら、浜田氏の講義を聴いていた頃、平川祐弘氏のイタリア語講義を小教室で2年間受けたことがる。同氏が憂国の士であると知ったのは後年のことである。

# by ayanokouji3 | 2023-05-14 11:33 | Comments(0)  

衆参補選の結果について

 このところ郵政改革・消費税増税のように議論を呼ぶ争点が選挙にないのが物足りない。部外者にはそうであっても利害関係者にとっては正に人生の岐路となる。

 23日投開票された、それぞれ事情のある補選に関する新聞の解説には納得する点が多い。総選挙の前哨戦と捉えればそれなりの意味があり、予測も可能となる。

 辛勝であっても勝ちは勝ちで、山口2区・4区共に自民勝利となったことは泉下の安倍氏に報いる喜ばしい結果となり、関係者も一先(ひとま)ずは安心したことであろう。

 いずれ実施される総選挙が政権交代の是非を問う程の意味を持つならば今回の補選はより一層注目を浴びたのかも知れない。おおよその傾向は判明した訳である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

(補記)
 安倍氏の日台友好への貢献と人徳についての台湾側の謝意と評価が結実した高雄の銅像建立を日本人として誇りに思わなければならない。2015年、安保法制問題で同氏を悪(あ)しざまに非難したり、2020年、コロナ疫の猖獗(しょうけつ)で東京五輪中止を訴えていたマスコミや学者達は己の不明を恥じ、自己批判すべきである。所謂(いわゆる)アベノミクスについては学者・評論家の意見は種々あるにせよ、大体において成功したと言える。安倍氏のおかげで日本国民は毎年桜を見ることが出来た。個々の経済指標や欧米主導の偏った各種ランキングに一喜一憂することなく、日本の国柄に即した歩みを続けて行けば、国難と雖(いえど)も必ず乗り越えられることを同氏は有言実行により示されたものと思う。国際的に信用があり、張子の虎(紙老虎)ではない、真に実力のある美しい日本の実現を目指し、各国民が一層努力されんことを望む。

# by ayanokouji3 | 2023-04-25 17:59 | Comments(0)  

日本の少子化対策について

 少子化対策は景気対策同様、国がいろいろと施策を講じて試行錯誤したとしてもプラスとマイナスの面がある。

 日本の行く末は人口減となろうとも少数精鋭を自認する国民が大半を占める国家を目指すことで十分である。

 外国人の受け入れは奨励せずとも、日本に馴染(なじ)む人は自然と集まり、資格があれば帰化に至ることだろう。

 如何(いか)なる体制・制度であっても生まれる子供は生まれ、来る外国人は来る。大盤振舞いも悪くはないと思う。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

(補記)
 理想論ばかり述べても始まらない。社会・家庭・個人それぞれの変容が少子化につながっていることから、何をすれば良いという訳ではない。団塊の世代の人口が多かったのは、戦前の教育を受けた両親が多産に励んだからであり、数々の歪みを生じたことは当然の成り行きであった。無為無策もまた、政治の意図せざる「自業自得」であり、全てが悪いという訳ではない。妄想にとらわれ改革に必死で取組む人達が多ければ多い程、国・団体・個人共に「労多くして功少なし」「骨折り損のくたびれもうけ」となるのは目に見えているが致し方ない。誇るべき功績はなくとも、取組んだという事後の達成感だけは残る。中選挙区の短所のみ取り上げて小選挙区と比例代表の併用を導入して今に至る政治改革も確かにそうであった。

# by ayanokouji3 | 2023-04-13 12:55 | Comments(0)  

中国人への対応について

 最近、旧満州各地、天津、福建省各地、武漢、重慶出身者と話す機会があった。彼等は文革といった遠い過去でなく、コロナ時代の今を生きていることが判った。

 日本在住の彼等と話して感ずるのは、各人の胸中には密告への警戒と恐怖がわだかまっていることである。これらの感情が欠けていれば大陸人ではないと言える。

 本国の状況を受けてのそうした抑圧された感情がプラスに働いているという側面は確かにある。客観的に見て金銭面に恵まれ、人知れず活躍している人達が多い。

 沿海地区出身者も内陸部出身者も共に積極性や柔軟性において実質的な差異はない。日本人としては中国人は中国人だと考えて接するのが無難であり賢明である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

(補記)見掛けは似ていても漢族と朝鮮族の違いは判る。中国人に変わりはない。最近、高齢の知人より大川周明著「日本二千六百年史 新書版」(毎日ワンズ刊)を借り、直ちに読み終えた。新聞広告で何度も書名を目にした本書は直線的な思考のもとに書かれているが、過激な内容とは特に感じなかった。日中韓共に古代史や近代史に関する様々な研究は陰に陽に現代人の精神面に影響を及ぼし、中国では管理国家における抑鬱、韓国では南北分断による疑心暗鬼をもたらしている。そうした中、福祉国家体制下一億総活躍が困難と悟った日本人が感動ドラマを希求しているのは悪くない。尚、昨年交通事故に遭い、韓国人を交渉人として先方との決着を図っている台湾人を知っているが、思うように進展していない。国民性が判る一つの事例である。

# by ayanokouji3 | 2023-03-25 22:44 | Comments(0)