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中国対米日台関係について

 嘗(かつ)て北朝鮮問題解決のため、六ヶ国協議が頻繁に行われていたが、現状維持・固定の効用以外には、時間稼ぎの何物でもなかった。目下、中国は実績作りに邁進しており、如何(いか)なる国の要望・期待も受け入れず、他国は振り回されるだけとなっている。

 交渉を続ければ続ける程、関係当事国の数が増えれば増える程、物事は前に進まず、また、米・中といった大国を外しての合意は殆ど無意味で、実効性がない。偶発的な事故・事変が起き、つばぜり合いが始まった後、時間を掛けて局面を確定してから交渉に入るというのが現実的であるように思われる。

 その時に、日・中・米の領袖の実力が発揮され、新たな枠組に基づく地域の構図が出来上がって来るのだろうが、大地震と同じく、準備をしていても、simulation といった仮想のものでは全く対応し切れないものがあることだろう。

 日本が米国の下請から脱して元請となり、独自の対応を行うのは無理で、「日本が台湾を中国に売り渡す」ことはないものの、嘗ての中国の国連加盟とは別の巧妙な形で「米国が台湾を中国に売り渡す」ことの可能性を完全に否定することは出来ない。今は大きな流れの只中にあるような気がする。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2016-06-27 21:02 | Comments(0)  

東山彰良『流』について

 昨年、第153回直木賞を受賞した、台湾の血の気の多い人々による一大活劇たる、東山彰良著『流』を読んだ。

 昔の台湾への郷愁を味わうより先に、何しろテンポが速く、あっという間に幕切れとなる感じを受ける小説であった。

 外省人の抱えた複雑な経歴とその子や孫の思いが綴られており、そうした気質には日本人の目から見れば不可解に映る面もある。

 主人公の歳は小生より少し下の設定となっているので親近感を抱いた。尚、313頁に「法輪大法好」の言葉が挿入されていたのが印象に残った。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2016-06-13 22:31 | Comments(0)