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来る年を迎えるに当たって

 平成22年も余す所4時間を切ったが、諸兄に於かれては如何(いか)なる年であったろうか。

 今年は昨年9月成立の鳩山内閣の迷走で幕を開け、6月の菅内閣の成立以後も、尖閣諸島沖漁船衝突事件や露国大統領の北方領土訪問事件等、近年稀(まれ)に見る程(ほど)、国威が失墜した一年であった。一方で景気は以前回復せず、巷間に活気が見られず、先行きへの不安に覆われた一年でもあった。然(しか)し、その一年もまもなく幕を閉じる。

 平成23年は干支で「辛卯(かのとう/しんぼう)」である。「辛(しん)」は「新」に通じ、植物が枯れて新たな世代が生まれようとする状態を指し、「卯(ぼう)」は「茂(ぼう)」に通じ、草木が地面を蔽(おお)う様を表しているとされる。詰まり、「辛卯」とは、古き植物が枯れて新たな草木が芽吹き、地面を蔽うが如く一新される様を表しているのである。

 これでもか、これでもかと言わんばかりに、「膿(うみ)」が噴出した平成22年であったが、一新される平成23年がまもなく幕を開ける。

 何事に於いても悲観してばかりでは良くなるものも良くならない。それは個人であっても、個人の集合体である国家であっても同じ事である。その意味に於いても、諸兄に於かれては気持ちも新たに、平成23年を迎えてもらいたいと思う次第である。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

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by ayanokouji3 | 2010-12-31 20:39 | Comments(1)  

台湾の「職場代表字」について

 12月28日付大紀元時報に、「台今年職場代表字「道」」という見出しの小さな記事があった。「360d才庫人力資源顧問(股)公司」という会社が行ったサラリーマンに対するアンケートによる結果を紹介したものである。

 記事によれば、1位は「按部就班、随遇而安」(順序を追って事を進め、境遇に安んずること)を表わす「道」で、2位と3位はそれぞれ「忍」「悶」であったという。

 日本のサラリーマンに全く適合するような結果であり、台湾でもサラリーマンは「気楽な稼業」ではないことを知るのである。

 日台共に昨年同様、停滞感の続く本年の状況であったけれども、来年は再興への曙光が見え始めるや否(いな)や。サラリーマン諸君の多幸を只管(ひたすら)祈るのみ。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2010-12-29 21:56 | Comments(0)  

乃木坂・乃木精神について

 乃木大将の一生は損な役回りで殆(ほとん)ど終始し、台湾総督の重職も亦(また)然(しか)りであったが、大濱徹也著『乃木希典』(講談社学術文庫)には「乃木が鋭意官紀の粛正に努め、率先範をたれて規律を確立しようとしたこと」は後の統治に役立ったとある。

 苗栗県南荘の出身である李叔徳氏よりは、乃木総督南荘巡視を機に作られたという「乃木坂」があると伝えて来た。由来の正確さはさておき、記念碑は戦後消失したものの、その後模造された記念碑が今も残っているという。

 嘗(かつ)ての台湾人の有志は乃木大将にまつわる数々の逸話に感銘を受けたことだろうと思うが、当時の日本人とは勿論別の感覚によるものであったに相違ない。

 現代日本人にとって乃木大将で思い出すことは乃木学生服であり、港区の乃木坂・乃木神社であり、そして乃木精神である。小生は日本が苦境を乗り切るには合理的な乃木精神しかないと考える者の一人である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2010-12-28 23:28 | Comments(0)  

明石元二郎の鳥居復活について

 本日付朝日夕刊10面に、明石元二郎の墓の鳥居が日本人墓地であった林森公園に戻され、現地の日本人や台北市民の間で話題になっている、とある。1997年「鳥居は市内の別の公園に移され、明石の墓は台北郊外三芝にあらためて造られた」という。また、乃木大将の母親の墓にあった鳥居も、明石の鳥居の隣に移された。

 1928~35年に台北に在住した小生の親戚が1971年に記した台湾の思い出の中で、乃木・明石両大将に関するものは次の通りである。

 「乃木大将は在任中逝去せられたる母堂の墓を台北市内三板橋の墓地に営まれたり。(古川註-乃木大将は1896年11月9日着台、12月27日母堂マラリヤにより現地にて没) 大将夫妻の自刃後、その遺骨を請ひ頒(わ)けて、母堂の墓側に葬(ほうむ)りしは、台湾の民間人なり。其(そ)の民間人は乃木講を結成し、毎年9月12日夜は記念講演会を催し、13日自刃(じじん)当日は墓前祭を営(いとな)みて終戦時に及びたりと思ふ。尚、明石元二郎総督の墓も同地にありし。
 これらは陳軍進駐後、ブルドーザーにて一掃されてしまひし由(よし)。この事は、台湾の総鎮守たりし台湾神社が一掃せられて、其の趾(あと)には、旅館料理屋等が建てられたることと共に、衆知の事実にして、今に心ある台湾人の歎(なげ)きの種子となれること、人の知るところなり。今では蒋介石及び其の幕僚もさすがに悔いてをることと思はる。」

 明石元二郎の墓の上に住宅が建っていることをテレビ報道で小生が知ったのは、1990年代半ばのことであった。爾来十数年にして、明石元二郎と乃木大将の母堂の墓の鳥居が元の場所に移されたことは、上記の民間人同様、台湾人の日本人に対する好意の表われと素直に受け取って良いのだろう。

 これに関連し付言すれば、明石総督時に秘書官を勤めた鎌田正威という人の墓碑銘が台北の道路に横倒しになっていることを台湾人の連絡により2年前に知ったが、文章が殆(ほとん)ど読み取れることに、石碑を破壊せず放置していた台湾人のアバウトさと温(あたた)かさを感じたことであった。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2010-12-27 23:39 | Comments(0)  

「対中強硬策」について

 本日付朝日新聞4面に、台湾行政院で頼幸媛(ライ-シンユエン)大陸委員会主任委員(閣僚、台湾団結連盟出身)が去る6日に「台湾人民の七つの核心的利益」という演説をしたことにつき、「対中強硬、世論に配慮」という見出しで解説が載っている。

 解説の末尾には「政権奪還を狙う民進党は逆に、疎遠だった中国との対話を模索中だ。与野党対立の構図が変わり始めている」とあり、袁紅冰(ユァン-ホンビン)氏の著書にある大陸の戦略通りに事が運んでいる趣がある。

 思うに、異分子に「譲れぬ理念」を述べさせ、民進党に「演説は2012年の総統選へ向けて馬政権が打った先手」と受け止めさせるあたり、日本の民主党政権も見習うべきである。

 「核心的利益」という言葉を持ち出すと、小沢氏の「人民解放軍」の言のように顰蹙(ひんしゅく)を買うので、戦前日本に倣(なら)い、「利益線」「生命線」により具体的にその範囲を指し示す一方、「八紘一宇(はっこういちう)的共栄圏」といった日本人の琴線(きんせん)に触れるような表現を以て右派閣僚が国民に判り易く伝えることが出来れば、民主党政権は残喘(ざんぜん)を保つことがあるやも知れぬ。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2010-12-26 21:44 | Comments(0)  

向台湾人各位

介紹李叔徳先生的伊妹児(附古川宏謹言)

(古川宏→李叔徳先生)
Time flies like an arrow! Year 2010 will be closed in a week.
明年以后、台湾的地位究竟成為如何? 日本整箇情況会不会好転一些? 雖然日台関係還算是堅固, 不暁得将来的関係. Only God knows, but 我希望明年日台皆無大地震・大災害.

(李叔徳先生→古川宏)
謝謝古川兄對台灣的關愛. 不管明年以后台湾的地位究竟成為如何(雖然在馬英九執政下台灣與中國較接近), 台灣人民與日本之關係和歴史不會改變. 我相信在民進黨執政下台灣與日本之關係只會更好不會變差. 好好守住尖閣諸島, 就算是北京與馬英九聯手也搶不下來.

古川宏謹言:
「屈原曰擧世混濁而我獨清衆人皆醉而我獨醒是以見放漁父曰夫聖人者不凝滯於物而能與世推移」
世多憂国之士或以慷慨不見受或以慨歎不及時也就尖閣問題而言如一百箇屈原向政府直言或十箇屈原在官衙辨理或一箇屈原的領袖蹶然而動也無如斯醜状無策至此真可惜矣
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by ayanokouji3 | 2010-12-25 19:19 | Comments(0)  

今年を振返って

 今年も余すところ1週間となり、材料出尽くしの感がある。振返ってみるに、昨年政権交代の選択を行った国民の完全な誤りを再認識した年であった。

 然(しか)る処(ところ)、自民党政権に戻れば山積する問題は幾分でも解決するかと言えば、結局のところ、「無い袖(そで)は触れぬ」であり、中途半端(はんぱ)な状態で戻れば、益々混乱するやも知れぬ。

 DNAに組み込まれた島国根性により、世界の情勢に立ち遅れ、中々飛躍出来ない日本国民が誤ったことを愚痴るよりも、今の国情を国運として諦観を持つべきではないのか。

 全てを政治家の責任にしたり、「このままでは駄目になってしまう」などと悲観的に歎(なげ)く時代は既に過ぎ去った。爪先(つまさき)立つことなく、身の丈(たけ)に応じた経済・社会を志向し、全国民が平常心で生きて行く。かく考え来れば、新年への期待も強(あなが)ちなしとはしない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2010-12-24 21:16 | Comments(0)  

中台投資保障協定について

 本日付朝日朝刊11面に、中台間の投資保障協定が来年前半に先送りとの記事があった。「総統選を1年余り後に控え、馬政権が慎重になっている面もある」とする。

 台湾の位置づけを棚上げにしたまま、経済面の統一に向かって突っ走って来た台湾の矛盾が露呈している。実際、「投資保障協定の遅れは台湾の利益を守れないことになるため、野党からは批判が出ている」ともある。

 現在の中国経済を等身大の姿で捉え、またその行方を正確に占うことは何人にも不可能なことではなかろうか。

 恰(あたか)も宗教にのめり込むが如く、対岸の大国に活路を見出そうとして来た台湾が並行して自立の道を模索するため、本来は日本が積極性を発揮せねばならぬものの、如何(いかん)せん、現在の日本の状況では、物質面よりも精神面でその余裕がないのは至極(しごく)残念なことである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2010-12-22 20:28 | Comments(0)  

台湾国連加盟について

 本日付朝日夕刊10面で、「ウィキリークス」が公開したものの中に、2007年12月の福田氏の訪中時に同氏が温家宝氏との共同会見で、台湾の国連加盟に関する住民投票を支持出来ないと突然表明したことに、日本大使館が驚いたとする記述があったことを紹介している。

 福田氏が自発的な発言をするとは、親中的な日本人外交官も見通すことが出来なかったのか、或(ある)いはそれは米国大使館側の大袈裟(おおげさ)な受け止め方であったのか。

 尖閣問題は自民党時代に続けていた中国政府に対する微温的・曖昧な態度がその根源にあり、上記のような発言は中国政府にとっては願ったり叶ったりであったことだろう。

 今や台湾国連加盟のことは、日本の国連安保理常任理事国入り同様、話題にものぼらなくなった観があるのは、寂しいことである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2010-12-21 20:26 | Comments(0)  

宗教活動について-2

 中国で宗教が共産党公認の下(もと)、普及しつつあると聞くが、小生は中国人の性格からして真面目(まじめ)に信仰する人数はかなり少ないのではないかと見ている。

 宗教とは普段は死者を弔(とむら)うセレモニーを演出するためだけの形骸化したもので十分だと考える。宗教に助けを求めるということは、かなり困っていることを意味し、普通の人はそうならない方が望ましい。

 小生は「万教帰一(ばんきょうきいつ)」の自己流の「信者」であるが故(ゆえ)に、特定の宗教にのめり込むことなく、また、特定の宗教を否定することもない。

 例えば、丸山敏雄氏の著書にある次のような各種の生活信条

  日々好日 勤勞歡喜
  苦難福門 萬物生々
  運命自招 捨我得全
  萬象我師 反始愼終
  疾病信號 心即太陽
  明朗愛和 信成萬事
  破約失福 尊己及人

を並べて、解釈を試みるだけで、立派な宗旨(しゅうし)であると感ずるものの、その人となりに応じて、これだけに限らず、また、適宜修正しても良いと考えている。

 他方、

 「天照(あまて)らす すめ大神(おおかみ)のくしみたま さきみたまこそ たふとかりけれ」
 「親よ(「より」の上代語)子に ながれて尽きぬひとすぢの いのちをわれは いまここに生く」

の有難(ありがた)い精神世界にも共感を覚えるのである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

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by ayanokouji3 | 2010-12-20 23:13 | Comments(2)