「ほっ」と。キャンペーン

<   2007年 12月 ( 27 )   > この月の画像一覧

 

「蒋王朝」 ── それは過去の遺物

<台湾>陳政権の「脱蒋介石化」進む
ひ孫も賛意表明

12月25日22時13分配信 毎日新聞

c0058035_2244080.jpg【台北・庄司哲也】台湾の陳水扁政権が進める蒋介石元総統の威光を否定する一連のキャンペーンに、元総統のひ孫の蒋友柏氏(31)が賛意を表し、注目されている。友柏氏は25日、陳総統が蒋元総統を記念した「中正記念堂」の名称を「台湾民主記念館」に改めたことについて「個人的には賛成だ」と発言。かつて曽祖父が率いた最大野党・国民党に対しても「自らを調整する能力を欠いている」などと批判した。

 陳政権は来年3月の総統選をにらみ、中国大陸とのつながりが強かった蒋元総統の威光を排除することで、有権者の台湾人意識を高揚させ、与党・民進党政権を後押ししようとしている。

 メディアから意見を求められた友柏氏は「(民進党の)選挙戦略」との見方を示す一方、「『脱蒋介石化』は一つの時代を終わらせるためであり、民主化や文明化に進み、より住みやすい時代になる」と賛意を表した。

 友柏氏の母親は国民党の現職の立法委員(国会議員)。自分は政界に入らず、デザイン会社を設立してF1カーの車体デザインも手掛ける。ハンサムな外見とその生き方に女性を中心に台湾の若い世代に影響を与えている。これまでも「蒋家が台湾人民を迫害したことについて批判を受けるべきだ」などと発言し、周囲を驚かせてきた。

「内省人」か「外省人」か、「正名独立」か「祖国統一」か。これ迄、出身地域や支持政党等で国論が二分されてきた台湾ですが、ここへ来て、与党・民進党の対総統選キャンペーンである事を百も承知の上で、彼(か)の蒋介石・初代総統の曾孫(ひまご)が、「脱蒋介石化」を支持する発言をした訳で、象徴的と言えば象徴的な出来事でした。
蒋介石─┬経国─┬孝文
    │   ├孝武
    │   ├孝勇─┬友柏
    │   │   └友常
    │   ├孝嚴(章孝嚴)
    │   └章孝慈
    └緯国(実父 戴季陶・実母 重松金子)
国共内戦に敗れ、台湾へ党も国家もそっくり移転していた国民党の「中華民国」。大陸出身の「外省人」が主体の国民党政権が、血塗られた二・二八事件を皮切りに、白色テロや長期の戒厳令を以て、台湾の「内省人」を抑圧、君臨してきた事は歴史を繙(ひもと)く迄も無い訳ですが、その「蒋王朝」も内省人初の総統、李登輝氏の登場により終焉を迎えました。以来、国民党は二度の総統選に二度共敗北。民進党の陳水扁総統の下(もと)、来春の総統選の前哨戦が繰り広げられている事は皆さんもご存じの通りです。

次期総統選で、与党・民進党の謝長廷元行政院長(首相)と野党・国民党の馬英九前党主席が事実上の一騎打ちを演じる訳ですが、何(いず)れが勝利しよう共、「蒋王朝」は既に過去の遺物。「時代」は動いており、野党の馬氏が勝利し、韓国同様、政権が交代しよう共、国民党が再び「死せる蒋介石元総統」を持ち出す事はナンセンスでしかありません。その意味に於いて、蒋介石元総統の曾孫である蒋友柏氏の発言は時代を映す鏡であり、出身地域や支持政党の違いを乗り越え、台湾公民が新「台湾人」としてのアイデンティティを確立出来るか否かの試金石と言っても良いのでは無いか。そう、私は感じました。

最後に、平成19年(2007年)も余す所、あと一日となった訳ですが、今年一年、『日臺一宇』を閲覧頂いた諸氏に感謝致しますと共に、事実上の主筆として寄稿頂いた古川宏氏に心より御礼申し上げ、本年最後の投稿とさせて頂きます。

それでは、皆様、どうぞ良いお年を。

平成十九年十二月三十日
竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-30 22:45 | Comments(0)  

今年のblog「日臺一宇」を振り返って

1年前の本欄では、台湾は「冴えない動きが続いた」とし、日本は「中国に翻弄・籠絡されるという不安」があるとしたが、基本的にその状況は変わっていない。

今年の台日中の状況について言えば、
  • 台湾は「正名」政策の遂行に加え、独立を問う住民投票の敢行を示唆し、内外に揺さぶりをかけている。

  • 日本は戦後体制からの脱却を標榜し一部より期待されていた安倍氏の「敵前逃亡」により流れが親中的に傾きつつある。

  • 中国は北京五輪を控えて対外的に穏健路線を示しつつ、米国との対応では一定の距離を保っている。
国内の政治背景を受け、小生は拙文をものしつつ、気分として晴れないところのある1年であった。

最後に、毎回、文章の整合性チェック、誤字・脱字の訂正及び振り仮名付けの労を厭(いと)わない竹下義朗氏に対し更めて感謝の意を表するものである。尚、1月4日より再開する。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-30 20:45 | Comments(1)  

日中首脳会談について-2

「誤訳」で福田首相の顔色一変 日中首脳会談

12月29日11時26分配信 産経新聞

 北京の人民大会堂で28日行われた福田康夫首相と温家宝中国首相の首脳会談。直後の共同記者会見で「台湾独立」に対する表現をめぐり、福田首相が顔色を変える一幕があった。「(独立を)支持しない」という福田首相の発言を温首相が説明。これを会場で日本語に訳した通訳が「独立反対を表明した」と強い表現に「誤訳」したためだ。会見中に、すぐ資料を取り寄せた福田首相は自らの発言が「支持しない」だったと改めて説明するはめに。台湾問題の微妙さが改めて浮き彫りになった瞬間だった。(北京 酒井充)

 日中首脳による初の共同記者会見は予定の20分間を25分もオーバーする熱の入ったものになった。両国友好の大切さを訴える温首相。だが、それまでの温和な笑顔を引き締め、台湾問題を切り出した。そして会場に通訳の日本語が響いた。

 「福田首相は台湾独立に反対するとの立場を順守、厳守していくことを表明した」

 その声に、温首相の右隣に座っていた福田首相が凍り付いた。温首相に気付かれないように右手の人さし指で、目の前の記者席にいた外務省の藪中三十二外務審議官に「資料をよこして」とサイン。福田首相の手元に資料が滑り込んだ。

 中国側メディアの質問に一通り応えた福田首相は、最後に「台湾についても、私から日本の立場を申す」と切り出した。受け取った資料に目を落としながら、慎重に「2つの中国という立場はとっていないし、台湾の独立も支持していない」と語り、「独立反対」という表現を「支持しない」に修正してみせた。

 台湾独立への日本の姿勢は「反対」なのか「支持しない」なのか-。この2つは外交上、大きな違いがある。

 「親中派」と言われる福田首相だが、言葉の使い分けにはこだわってみせた。親日感情が比較的強い台湾と日本は長く良好な関係にあり、欧米諸国とは事情が違う。日本は昭和47年の日中共同声明以来、「台湾が中国の領土の不可分の一部であるとの中国の立場を十分理解し、尊重する」と表現するにとどまり、「独立反対」の言葉は慎重に避けてきたからだ。

 首脳会談後、外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長は記者団に「『支持しない』と『反対』とはニュアンスが異なる。強度に違いがあることは日本人なら理解できるだろう」と話した。

 台湾の陳水扁総統は来年3月の総統選と同時に「台湾の名義での国連加盟」の是非を問う住民投票を計画している。米仏は「反対」の立場を鮮明にしているが、福田首相は「反対」とは口にしなかった。ただ、中国外務省の劉建超報道官は会談後の会見で「日本が台湾問題で行った立場を評価する」と述べた。

 「質問を受けた以上のことを申し上げたかもしれないが…」。福田首相は会見の最後にこうとおどけてみせたが、日本の首相として最低限のラインは守った。
「親中派」に分類されている福田総理も、流石(さすが)に「親日国」台湾を無碍(むげ)に扱う事は出来なかったと見え、スタンスを「独立不支持」に留めましたが、対する温首相=支那側は、福田総理が「独立反対を表明した」と確信犯的に敢えて「誤訳」。ガス田問題同様、東支那海波高し。台湾を巡り日支両国の鬩(せめ)ぎ合いと言った所でしょうか?

「日中友好」も結構ですが、「仮想敵国」支那との関係改善よりも、寧(むし)ろ、「親日国」台湾との関係強化を日本は目指す可(べ)きでは無いのか? 支那がガス田問題でのらりくらりと惚(とぼ)け続け、歴史認識問題や靖国参拝問題で強硬姿勢をとり続ける様なら、目の前に台湾カードをちらつかせて、日本も支那を牽制する位の度量を示して欲しいものです。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-29 22:57 | Comments(1)  

日中首脳会談について

台湾問題に関する日中首脳会談の模様が明らかになった。

中国側からすれば、結論として日本は住民投票を支持しないとなり、日本側からすれば、朝日新聞記事にある通り、「投票をめぐって緊張が高まるようなことは望んでいない。一方的な現状変更につながるのであれば支持できない」となる。

予想されていたこととはいえ、玉虫色の発言である。政治は「ればたら」の世界ではないから、発言には責任をもつべきだが、曖昧な表現にしておけば言い逃れも可能である。

実質上、台湾問題には踏み込むことも傍観の立場でいることもなかったといえる。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-29 20:08 | Comments(0)  

福田首相訪中について

親中論者より待望された福田首相の訪中の際、総統選を控えた台湾問題では、新たな約束をしないことを望む。

ただでさえ、都合のよいように解釈する中国側であるから、言葉には気を付けてほしい。

隣国との関係は友好的であることに越したことはないが、そのこと故に台湾の立場を蔑(ないがし)ろにするようなことがあれば本末転倒である。

今更言う迄もないが、日中・日台、それぞれのあるべき関係を長期的に実現するには如何にすればよいのか、真剣に考える時期に到達している。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-27 19:56 | Comments(0)  

台北行について

来年3月の総統選は愈々(いよいよ)々近づいたという感じがする。

先日の産経新聞には、陳総統の「秘策」について紹介されていたが、陰謀めいたものは扨措(さておき)、かなりの情報戦・消耗戦となることが予想される。

現地の雰囲気を知るには実際に行って確認するに如(しか)かず。

旧正月頃、台北を瞥見(べっけん)することとするので、現地にて面談の意ある日本人は小生宛連絡願いたい。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-26 21:26 | Comments(0)  

「知台」と「親台」について-2

古川さんが指摘された通りでして、知る・知らないの差と、親密に感ずるか否かの差は、天地程の開きがあります。相手を「知る」・「知っている」事と、親近感を抱いているかどうかは必ずしも、イコールたり得ません。それと同様、相手の国の言葉を覚える事も又、然(しか)り。

相手の国に親近感、或いは憧憬の念を抱き、より深く相手の国の文化に触れたいと言う理由から、相手の国の言葉を覚える、そう言う人がいます。それとは反対に、例えば、諜報組織の者や外交に携わる者の中には、相手の国に対し親近感等全く抱いておらず、逆に反感を抱きつつ、「職業柄」覚えると言う者も少なからずいます。

「親日派」は兎も角、「知日派」には二種類のグループがいる事を私達は肝に銘じておく可(べ)きですし、孫子の名言
敵を知り、己を知らば、百戦危うからず
を常に念頭に置いて置く可きと言えます。
竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-25 21:27 | Comments(0)  

情報漏洩について

イージス艦に関する情報漏洩について日本の自衛隊が責められるのは判るが、米国側の情報管理に関する脇の甘さとは五十歩百歩である。

およそ完璧なセキュリティシステムがないのと同様、パソコン技術が発達し便利さが突出した今日では情報漏洩が日常茶飯事の領域であることは論を俟たない。

ところで、最近、小生の関係先で、電気錠の暗証番号を入力せずにいとも簡単に開錠される事件が起きた。悪人にとっては素人向けのものなど赤子の手をひねるようなものだろう。

情報漏洩があっても、電気錠が開けられても、その後の展開に対応する体制とは、理想論ではあるが、統轄管理する側が調査能力と再発防止策定能力を兼ね備えるしかない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-25 20:04 | Comments(0)  

日系四世について

先日、ハワイ出身の日系四世の人と話す機会があった。

漢字の読み書きは出来ず、辛うじて平仮名・片仮名が何とか出来るというレベルである。

米国のテレビドラマの具体的内容について語り合ったのが最大の収穫であった。

四世ともなれば、日本人の面影はなく、米国の人間であることを今更乍(なが)ら感じたことである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-24 20:10 | Comments(0)  

内閣支持率下落について

安倍内閣を受け継いだ福田内閣の支持率が下落傾向にあるというが、誰がやっても同じであり、致し方がないように思う。

薬害問題で通り一遍の対応を示したのは、止(や)むを得ないものがあったことだろう。

ところで、訪中の際には適当にあしらわれないように、毅然としたところを見せてほしい。

対中外交で点を稼ぐことを期待しているが、然程(さほど)簡単ではないだろう。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

[PR]

by ayanokouji3 | 2007-12-23 18:16 | Comments(0)