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古い写真について

8月19日に「古い写真に思う」と題して所感を記したが、今回李叔徳氏の付した一連の説明文に2つのことを考えた。

一つは客家(ハッカ)人が伝統的に教育を重んじるということである。小生が嘗(かつ)て、シンガポールや米国へ留学して来た、祖先が広東省梅県出身のインドネシア華僑の品の良い子女に度々話を聞いていた頃、そのように実感したのを思い出す。現在日本に多く住んでいる福建省の農村出身の、下品で、読み書きはおろか、まともな標準語を話せない中年の中国人達に時折接するとき、その教育の差には驚かされるばかりである。

今一つは教育の普及と正比例して来た女性の地位向上であり、明治時代の日本の女子教育の後進性と女子に教育は不要という固定観念は今では考えられない程(ほど)のものであったことは想像するに難(かた)くない。台湾においても然(しか)り。

日本では団塊の世代以後教育の場が普及し過ぎて、飽和状態となり、少子化が進行するに及び教育産業に衰退の徴候が現われているのは、思うに勿体(もったい)ない話である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2008-09-21 18:55 | Comments(0)  

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