日下公人氏・石平氏の著書について-3
さて、台湾問題に関し、本書には次のような記述がある(28頁)。
石:
日下:
石:
台湾での人民元両替の開始等の表面的な関係の深化はさておき、問題は統一にメリットが見出せるか否かである。
台湾の人々は中台関係に経済的メリットは求めるも、政治的には現状維持以上のものを求めず、実質的には統一を謝絶するという方向で対処すべきである。
石:
統一の話し合いはいいけれど、その前に天安門事件の名誉回復と、ミサイルを台湾に向けないという、最初からそんな条件、共産党はできるはずがないでしょう。要するに相手が絶対に出来ない条件を出して・・・。
日下:
「中国本土が民主化したら統一する」といったのだから。「民主化したら」というのは高いハードルで、そこを議論していくと百年でも延ばせることになる。
石:
それはかなり上手い言い方ですよね。
台湾での人民元両替の開始等の表面的な関係の深化はさておき、問題は統一にメリットが見出せるか否かである。
台湾の人々は中台関係に経済的メリットは求めるも、政治的には現状維持以上のものを求めず、実質的には統一を謝絶するという方向で対処すべきである。
古川 宏 FURUKAWA Hiroshi
by ayanokouji3 | 2008-07-01 21:02 | Comments(0)