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腐敗懲罰・予防について-3

腐敗問題というのは、新中国発足後、経済開放迄表面に出て来なかった漢民族維持のシステム・慣習であり、懲罰・予防を徹底するには、根本的に精神構造を変えなくてはならないことになる。

懲罰・予防といった手ぬるい方法では実効を挙げることは困難というより寧(むし)ろ不可能といえるだろう。

他方、中国に進出し、漢民族の掌(てのひら)の上で自由自在に操られている各国企業は多いが、このシステム・慣習を逆手(さかて)に取るのが巧妙なやり方であり、相当苦労して来ている現地担当者はそれなりのノウハウを蓄積済であると思う。

台湾との関係においては、中国の経済崩壊が間近であれ、尚一定期間延命の余地があるにせよ、腐敗の深刻化にとどまらない国家のタガの弛(ゆる)みが如何(いか)に反映されるのか。大小の「中国問題」が台湾に直結しているのは、台湾にとって宿命というよりも大なる不幸以外の何物でもない。(此項畢)

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2008-06-28 20:06 | Comments(0)  

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