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尖閣問題に思う-2

つくづく考えてみれば、この問題が忘れた頃にやって来ては、ひとしきり悶着を起した後、何もなかった如く終わってしまう理由は、日中台三方共に覚悟がないからである。

日本が尖閣を要塞化して誰も近づけないようにして威信を示したり、資源開発を先行させれば、一戦を交えぬにせよ、中台よりかなりの抵抗を受けることだろう。

要塞構築・維持や資源開発にはそれなりの費用がかかるし、海戦ともなれば三方共巨額の費用がかかるのは目に見えている。

覚悟がない限り、三竦(すく)みの状態となり、この問題はせいぜいそれぞれの愛国心を涵養する絶好の「教材」たるにとどまり、恰(あたか)も利用価値のない不動産と同じ状態を維持せざるを得ない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2008-06-23 21:08 | Comments(0)  

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