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自衛隊機派遣見送りについて-4

先(ま)ずは、本日、asahi.com(朝日新聞)に掲載された以下の記事をお読み頂きたい。

自衛隊機「歓迎できない」 中国軍高官、反日感情理由に

【シンガポール=坂尻信義】中国軍の馬暁天・副総参謀長は5月31日、訪問先のシンガポールで、四川大地震の被災者に支援物資を送るため日本政府が検討した自衛隊機の派遣について、現段階では「歓迎できない」と語った。

 理由として「中国の民衆に与える心理的な影響」を挙げ、その解消には「長い時間をかけた(日中両国の)共同努力が必要」と指摘。根強い反日感情や自衛隊機への拒絶反応が派遣見送りの背景にあったことを認めた。

 中国軍高官が、この問題でメディアの取材に応じたのは初めて。シンガポールで開かれている「アジア安全保障会議」(朝日新聞社など後援)に出席した馬副総参謀長は、朝日新聞記者に対し、自衛隊の輸送機で四川省に救援物資を輸送することに「個人的には歓迎の意を表すことはできない」と明言した。

 その理由として「日本の軍隊の飛行機が中国の領空を飛び、中国の飛行場に着陸すれば、中国の民衆の心理に一定の影響を与えることになる」と指摘した。その「影響」を取り除くことが「いつの日かできると信じているが、今日ではない」と語った。

 馬副総参謀長はこれに先立つ講演では「中国の政府と軍部は日本政府と自衛隊を含めた国際社会のいかなる支援も歓迎する」と述べ、自衛隊機を受け入れなかったのは「歴史的、文化的、心理的な理由」に基づく「中国の政府と民衆の選択と心情」によるもので、日本側も理解してくれているとの認識を示した。
asahi.com 2008年06月01日03時03分

私は、隣国での大地震救済目的とは言え、日本が空自輸送機をわざわざ出動させる必要性は全く無く、救援物資の輸送には民間のチャーター機で事足りると最初から考えていたので、今回、出動が中止された事を全く残念に思わず、寧(むし)ろ、これで良かったとさえ思っている。然(しか)し乍(なが)ら、これだけははっきりと言っておかねばならないと思う。

馬副総参謀長は、空自輸送機受け入れを歓迎出来ない理由として「中国の民衆に与える心理的な影響」を挙げ、その解消には「長い時間をかけた(日中両国の)共同努力が必要」と指摘したが、抑(そもそ)も、若年層を中心に支那人民の反日感情をここ迄(まで)煽ってきたのは、支那政府である。江沢民時代の狂信的共言える徹底した反日教育が今になって「成果」を上げた結果であって、日本が煽ってきたのでは無い。それを「長い時間をかけた(日中両国の)共同努力が必要」とは何とも身勝手且つ、無責任な発言としか言い様(よう)が無い。

多額の救援募金や緊急援助隊、更に医療援助隊の派遣で、日本を「歓迎」したのは、つい「先達て」の事である。それが、空自機派遣云々の話が出た途端、歓迎ムードから一転、「反日」に針が振れたのである。支那とはそう言う国なのである。

今回の一件で、日本政府も中共政府も、読みを誤った感は否(いな)めない。日本は、今後も支那に必要以上に肩入れする必要性は全く無い。善意が善意として素直に伝わらない相手に対して、無理して背伸びする必要も無い。極々(ごくごく)必要最低限の事だけをしてゆきさえすれば、それで良いと私は思っている。
竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2008-06-01 23:09 | Comments(0)  

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