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「国父の深謀」について-1

田中宇(たなか-さかい)氏の国際ニュース解説(2008年5月23日)で「国父の陰謀深謀」を一読した。マレーシアと台湾の元政治リーダーの目的達成を分析するものである。

「李登輝の長年の目標は、台湾独立を宣言することよりむしろ、台湾に国民党と民進党の二大政党制を実現し、米欧に好まれる民主主義を確立することで、台湾の国家としての存続を可能にすることだったと思える」とあるが、卓越した政治家というのは、将来に対する長期的な正しい見方で目標を実現することよりも、時局の変化に対応して、その時々で最善の判断が出来たか否かにあるのだと思う。

2月の台北で、客家(ハッカ)人からの李氏批判があることに気付いた。李氏に今尚隠然たる力があるためで、これはやむを得ない。

陰謀論にもなにがしかの真理が含まれていることを考えれば、等閑視することは出来ないとは思うものの、無邪気な美談・挿話の羅列とは異なり「一服の清涼剤」たり得ないところに、何となくもどかしさを感ずる次第である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2008-05-23 20:22 | Comments(2)  

Commented by sk at 2008-05-25 05:10 x
はじめまして

「国父の陰謀」とありましたので、びっくりして探してみましたが
http://tanakanews.com/080523anwar.htm
では「国父の深謀」になっていました。

とにかく李氏に対する評価は日本と台湾でかなり違っています。
日本では「台湾の民主先生」でも台湾では「牆頭草」
結果論で、ある程度評価があってもいいのですが
「台湾独立運動の父」とか「二大政党制を実現」は過言だと思います。
Commented by ayanokouji3 at 2008-05-27 20:45
はじめまして、skさん

「国父の陰謀」と書きましたが、ご指摘の通り、「国父の深謀」の間違いでしたので、先程、訂正致しました。
この度は、誠に有り難う御座いました。

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