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嗚呼、何たる体たらく・・・支那の顔色ばかり窺う日本

日台関係筋によると、今月初め、台湾側から5月上旬から中旬にかけ、5~6日程度の日程で、愛知県で開催される万博「愛・地球博」の会場や、東京都内の大学、福祉施設等の見学を目的に、陳水扁・呉淑珍総統夫妻の来日について、日本政府に打診してきたと言う。しかし、小泉純一郎総理の「靖国参拝」問題(日本にしてみれば、別に問題でも何でも無く、支那の一方的な「言いがかり」である)で冷却化している日支関係が決定的に悪化する事を懸念した日本政府・外務省は、陳総統の来日(つまりは「査証発給」)は困難との判断を台湾側に伝えたと言う。そして、25日の記者会見で、細田博之官房長官が、観光目的が明確な場合に限り、呉淑珍総統夫人の来日を認める旨発言した訳ですが、嗚呼、何たる体たらく・・・と改めて自国政府・外務省の不甲斐なさに呆れると同時に、憤りを感じました。

確かに、外交関係が冷却化する事は、政府・外務省からすれば好ましい事では無い、その事は私も理解出来ます。しかし、理不尽な要求に応じて迄、媚び諂って迄、外交関係を保とうとする、その方が余程、問題でしょう。そんな事で維持される外交関係は単なる「屈辱外交」でしかありません。ましてや、小泉総理が靖国神社を参拝しようが、しまいが、それは日本の「国内問題」であって、支那がとやかく言ってくる筋合いの問題ではありません。これこそ、正に支那が一番嫌っている「内政干渉」そのものです。

台湾要人の来日問題も同様です。政治的発言は認められないとか、「観光目的」ならば云々、と言った制約を付ける事自体がそもそもおかしな事です。政治的だろうがなんだろうが、「発言」は発言であり、そもそも日本は「言論の自由」を保証している国家である訳です。その日本が李前総統にしろ、今回の呉淑珍総統夫人にしろ、まるで前科者でも扱うが如き制約を課し、それに従うなら査証を発給する等とは、何たる事か。

台湾の「総統」は、英語では"President" ── つまり和訳すると、「大統領」である訳です。つまり、李前総統は「李前大統領」、陳総統は「陳大統領」である訳です。一国の国家元首の訪問に対して、様々な制約を課し、それを守るならば査証を発給する等とは、国際儀礼上も非常に無礼な話です。そして、その「無礼」な事を台湾に対して平然と行っているのが、日本政府であり、外務省である訳です。

「靖国参拝」問題で冷却化している日支関係が決定的に悪化する・・・だとしたら、一度、決定的に悪化させてみてはどうだろうか? 最終的に困るのは、日本では無い。支那の方なのだから。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2005-02-27 21:30 | Comments(1)  

Commented by 河村 洋 at 2005-03-02 16:27 x
対中武器輸出

初めて閲覧します。それにしても、先の米欧会談ではヨーロッパの対中武器輸出が問題となりました。当事者の日本政府はこれに何の抗議もしていません。何と「アメリカ様」に全てを委ねている有様。
中東の民主化に無関心ならそれも構わない。だが自国の安全保障に直接かかわる問題にもっと危機意識を持てないのでしょうか?それでなくても中国とは多くの紛争を抱えているというのに。

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