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チベットと香港、そして台湾-1

3月のチベット自治区を皮切りに、青海・四川・甘粛・雲南各省のチベット人居住地区で次々とチベット人が蹶起。ロンドンやパリ、長野等、五輪聖火リレーの通過地でも親チベットの個人や団体と、在留支那人学生の小競り合いが起きた事等、未だに何かと目を離せないのが、チベット問題です。

きちんと「歴史」を学んだ人間から見れば、チベットが支那人の侵略により無理矢理「中国」に占領・併合されたのは自明の理なのですが、その姿は明日の日本であり、明日の台湾でもあります。

「同じ民族」(中華民族)、「同じ言語」(北京語)等と言って一体感に浸りたいのは分からないでもありませんが、実社会でも血の近い親類縁者より、全くのあかの他人だが親類以上に親しく、又、親身になってくれる、そう言う人はごまんといます。要は「血」では無いのです。「両岸統一」と言えば聞こえは良いですが、要は「中国」による台湾の併呑でしか無い訳です。

独立主権は元より自治権すら剥奪されたチベットが末路だとすれば、台湾は既に片足を棺桶に突っ込んでいるが如き状態と言えます。香港を見てみる事です。「一国両制」と言いつつ、「中国」は今現在も少しずつ、香港の自治を骨抜きにしています。それと同じで、台湾も「一国両制」を受け容(い)れたとしても、その効果は一時的なものでしか無く、孰(いず)れは名ばかりの自治権の下(もと)、チベットと同じ末路を辿(たど)るであろう事は目に見えています。

日本は当然の事ですが、台湾が現システムを骨抜きにされ、気が付いた時、「中華人民共和国台湾自治区」等になっていないよう、老婆心乍らも台湾公民にご忠告申し上げたい。決して警戒を怠るな!!と。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2008-05-10 22:45 | Comments(0)  

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