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「中国台湾接近の時代へ」について-3

即ち、対等でない者同士が接近することになれば、当然の如く「大は小を呑む」、吸収されるのが運命である。

そうしたことを国民党がelaborateしたシナリオの下(もと)に、中国と密約を結び、定まったスケジュールを以て台湾住民を誘導し、接近を中台一体とすることが出来るのであれば、これを止めることは出来ない。

もし、台湾住民が中台一体より高次元且つ実利ある体制を真に希求するのであれば、中台一体はその過程において頓挫する。

台湾はチベットでも香港でもマカオでもない。中国の触手から逃れることなく、抗(あがな)うことなく、真の意味で対等の当事者として正面から向き合う国際的環境を醸成することこそ、袋小路への運命を避ける唯一の方法である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2008-04-13 21:18 | Comments(0)  

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