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『幻の大連』について

新聞の書評で知った『幻の大連』(松原一枝著、新潮新書)は冒頭より非常に面白く、一気呵成に読了した。

著者は大正5年生れ、21歳迄大連で過したというが、自分自身の体験を、その後の調査を踏まえ、女性特有のきめ細かさで記しているのが印象的である。

台湾と満州で活動した人物を悪く書いていない一方、満州国を偽国家と断じている箇所もあるが、総じて、首肯出来る部分が多かった。

小生は大連には平成8年に行ったっきりであるが、上記書『幻の大連』を通して大連を再訪したい気分になった。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2008-04-02 20:40 | Comments(0)  

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