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「台湾側の覚悟について」について

古川さんから、
仮に、同海域で日中両軍が対峙した場合、台湾軍は静観するのか、日本側に味方するのか。前者では、爾後、共産党政府の頤使に甘んじることとなり独立への道は断たれる。後者では、一部の日本知識人からは「お節介」とし敬遠される一方、戦後60年近く「不磨の大典」として日本国民が有難く戴いて来た「日本国憲法」の根幹部分に風穴をあける契機となり、日本国民を大いに覚醒させる。これはまた、日台提携の動機づけとなり得るのである。

と言う発言がありましたが、これは日本にも当て嵌まる事です。

仮に、同海域で台中両軍が対峙した場合、日本自衛隊は静観するのか、台湾側に味方するのか。前者では、爾後、「親日国」台湾は完全に日本を見限り、台湾(海峡)問題に於いて日本は完全に発言権を失う事になりますし、「台湾陥落」後は、シーレーンを押さえられる事はおろか、尖閣諸島から「沖縄県」全体が支那の脅威に直接晒される事になります。後者では、台湾が戦略的パートナーとしての日本の存在を再認識し、国交回復を含めたあらゆる分野での関係強化 ──「日台同盟」に国策の舵を切るであろう事は明かです。

極東の島国(海洋国家)として地政学的に見ても共通点がある日台両国は、政治体制・経済体制も共通点が多く、嘗て「大日本帝国」の下で一体だった事を考えれば、兄弟国と言っても過言ではありません。シーレーン、主敵を共有し、さしたる重大且つ深刻な外交案件を抱えていない日台両国が国交断絶したままでいる方が寧ろ不自然でさえあります。その不自然さ ── 一種の「捻れた関係」をほぐし、正常な状態に戻す契機を戦後60年と言う節目の年である今年、何とか形にしたい物ですね。
竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2005-02-22 20:37 | Comments(0)  

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