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ビルマ膺懲

日本は軍政下のビルマ(ミャンマー)に対して、新規ODAの供与停止等の制裁を既に課している訳で、これ以上何をすると言っても、ビルマ軍事政権にとっては、痛くも痒(かゆ)くも無いのが現実でしょう。

拉致や核問題でナメている北鮮に対して、日本は曲がりなりにも「対話と圧力」の名の下に制裁措置(手緩いとは言え、昔から比べれば随分とマシになった)を発動している訳ですが、ビルマに対しても日本は更に一歩踏み込んだ制裁措置を行使す可(べ)きです。

嘗(かつ)て、近代日本はアジア革命派・独立派勢力の一大拠点でした。辛亥革命の孫文しかり。越南(ベトナム)独立運動の象徴・潘佩珠(ファン=ボイ=チャウ)が擁した王族・彊柢(クォン=デ)侯しかり。又、インドネシアの国父・スカルノを庇護し、ビルマの国父・アウン=サン将軍を支援したのも他ならぬ日本でした。ならば、為(な)す可き事は唯(ただ)一つ。それは、「第二のビルマ独立」です。

ネット上に映像が流出した、あの軍政トップ・タン=シュエ議長の末娘の豪勢な結婚式。本来国民を守る為に持つ可き「銃器」にモノを言わせて国民を抑圧し、容赦無き弾圧を加える軍事政権に義はあり得ません。さして、効果の無い上辺だけの「制裁」等、この際止(よ)して、いっその事、日本に亡命・在留している民主派ビルマ人をして、「在日本ビルマ民主共和国臨時政府」の如き組織を設立、日本が軍事政権に代わるビルマ国民の民意を代表する正統政権として「承認」、全面支援すると言うのは如何か?

私は、アウン=サン=スー=チー女史を必ずしも支持する訳ではありませんが、圧政下のビルマ国民の解放の為、いや、長井さんを殺害、しかも「流れ弾」どころか「至近距離から故意に銃撃」された同じ日本国民として、「どうせ何も出来はしまい」と高を括っているビルマ軍政を、日本が膺懲(ようちょう)す可きものと考えます。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2007-10-06 21:46 | Comments(0)  

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