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台湾「国立故宮博物院」について

学士会報の最新号で、作家・日本ペンクラブ理事の高田宏という人が「ミュージアムあれこれ」と題する寄稿の中で、印象深いものの筆頭に台北の「国立故宮博物院」を挙げているのを読んだ。

今年三度目の訪問で、リニューアル後は、以前のような個人博物館に近い雰囲気のある雑然とした展示から、学問的で整理されたものとなり、素晴らしい展示ということは間違いないが、物足りなく感じたというのである。

これは面白い指摘である。混沌と整然さのそれぞれに長短があるのは、一般社会にも通ずることである。

尚、文中には次の箇所があり、その真意に思いを致した。
いわば、中国文明、中国文化の総目録のような一大コレクションを今は台湾が所有しているわけです。中国は返還を要求していますが、台湾は「世界の人々のために台湾が代表して責任をもってお預かりしている」という姿勢を貫いています。
古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2007-09-07 20:32 | Comments(0)  

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