メール紹介-2
「ロシアの存在は日本にとってはゼロに等しい。ロシアとの貿易額が日本で 占める割合はほんのわずか。最近、一部の企業がロシア進出に意欲的だが、 それは日米・日中の関係と比較できる水準からはほど遠い。最近、日本と の間に平和条約など必要ない、ロシアは日本を必要としていないなどという声がロシア側から聞こえてくる。ならばこう答えよう。ロシアには金がたっぷりあるのだから、沿海地方まで自力でパイプラインを引きなさい。石油の値段が安ければ買ってあげますよ。中ロ関係は今、歴史的に最高。どうぞ中国と永久に仲良くしてください。」
上記は、昨年12月13日、岩下氏の著作の大仏次郎論壇賞受賞報道(朝日新聞)が、当日、衆院外務委員会での麻生外相の「フィフティ・フィフティ」、面積折半論の示唆的答弁を招き、岩下氏がかなりのバッシングを受けたことによる、「物言えば唇寒し」といった弁明とも受け取れます。意外に多い愛国的日本人の狭量さに屈服した知識人岩下氏に同情するものです。
日露関係は、一部の政治家や学者が膠着状態打開案を示すのを横目にみながら、実際は何もせず、現状のまま推移するしかないのでしょう。日本とロシアは、当面はお互い媚びることなく他人の関係でいるのが、あるべき姿であり、現実的選択ではないでしょうか。
古川 宏 FURUKAWA Hiroshi
by ayanokouji3 | 2007-05-13 20:41 | Comments(0)