一番列車、「板橋発 高尾行」?
何も知らない人は、京王か東武あたりが新線を開業したのか、と早とちりしてしまいそうですが、これは、昨日、正式開業した台湾高速鉄道(通称:台湾高鉄,台湾新幹線)の事です。「板橋」は「いたばし」では無く、台湾北部の台北県板橋(最終的には首都台北、更には南港迄路線延伸)、「高尾」も「高雄」(左営駅)で台湾南部の大都市の事。日本の新幹線で既に走っている「700系」車輌の改良型「700T型」車輌が採用された ── 日本の新幹線の初の海外輸出である ── 台湾高鉄は、前述の板橋~左営間 340Kmを、最高時速 300Km/h、90分で結ぶとの事です。
全システムを日本のJRから導入した訳では無く、欧州の技術も採用した、言わば日欧合作のハイブリッド高速鉄道ですが、これが裏目に出たのか、開業にこぎ着ける迄に幾多のトラブルに見舞われました。然し、夫人の公金流用疑惑等で政権が弱体化している陳総統にとっては、久々の慶事だった様で、正式開業に先立つ元日の特別一番列車に乗車した陳総統は終始ご満悦だった様です。
台湾高鉄に乗車した陳総統は、談話の中で、
全システムを日本のJRから導入した訳では無く、欧州の技術も採用した、言わば日欧合作のハイブリッド高速鉄道ですが、これが裏目に出たのか、開業にこぎ着ける迄に幾多のトラブルに見舞われました。然し、夫人の公金流用疑惑等で政権が弱体化している陳総統にとっては、久々の慶事だった様で、正式開業に先立つ元日の特別一番列車に乗車した陳総統は終始ご満悦だった様です。
台湾高鉄に乗車した陳総統は、談話の中で、
ここ30年来、台湾と日本の関係はこれ迄になく良好で、台湾高鉄も確実に台日友好のシンボルになっていくだろうとコメント。この事が全てで無い事は当然ですが、台湾高鉄開業が日台友好に一役買うのであれば、それはそれで非常に喜ばしい事です。台湾高鉄に限らず、日本でも新線開業当初は様々なトラブルに見舞われるものです。今はまだ物珍しさも手伝って、一種の台湾高鉄フィーバーよろしく、好奇の目で見られる状況ですが、いずれ台湾公民にとって、台湾高鉄が珍しくも何ともない ── 極々当たり前の ── 交通手段としてとけ込んでいく事でしょう。それと同様に、日台関係も、互いに友好的ではあるが極めて特殊な関係から、極々自然な二国間関係に、是非共、一日も早く移行し欲しいものです。
by ayanokouji3 | 2007-01-06 21:48 | Comments(0)