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「朝日川柳」に思う

10月7日の朝日新聞朝刊の「朝日川柳」(西木空人選)の中に、「中韓に忠なら祖父に孝ならず  横浜市 平松健」という句があった。選者注に「靖国」とあり、「忠ならんと欲せば孝ならず」をもじった皮肉な表現ではあるが、言い得て妙である。

昭和57年、中韓が教科書問題を以て大いに騒いでいた頃、小生は国内の「旧軍無差別全面否定」の風潮に些(いささ)かなりとも抗するため、祖父の遺稿の編輯(へんしゅう)に着手した。その翌年、遺稿集を自費出版することが出来たのは懐かしい思い出である。

爾来星霜を閲すること二十四載、多くの有志の努力で日本社会は紆余曲折を経て正常に復しつつある。

政権の正統性に稍(やや)問題あるがための中韓の異議申立が結果として日本人の歴史観を鞏固にしたという点で、両国の歴代の指導者達に対し、日本人は却って感謝すべきなのかも知れない。無論、これも上記の句同様、皮肉な表現であることを諒察願いたい。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-10-07 21:08 | Comments(0)  

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