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陳総統辞任要求について-2

さて、運動の高まりを受け、副総統や行政院長が事態の収拾に乗り出す姿勢を見せているほか、馬英九氏のみならず陳総統も外遊を見合わせることとなった模様である。

かかる状況ともなれば、マスコミは拡声器の役割を果たすものである。韓国では、以前の大統領弾劾のとき、相当騒々しい印象があったが、台湾はこの轍を踏むのか。

日本にこの5年間、国民による倒閣運動が起こらなかったのは、政策がその宜しきを得たからなのか、大人しい国民性によるものか。野党に実力がないからか。将又(はたまた)、特権にあぐらをかいている大マスコミが、反権力を謳うことを通して視聴率の高低と輿論の動向に留意しつつ、実質的には現政権と癒着し、利用されているためなのか。

今のところは、靖国の件にみられる国論分断という、一見悪辣で複雑でもあるが実は善意(無知)から出た単純な罠に陥ることのないような国民性によるものとしておこう。
台湾の善良なる人々よ、以て奈何(いかん)と為す。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-08-23 20:57 | Comments(0)  

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