「第三次国共合作」のまぼろし
およそ一年前の2005年4月26日、1945年8月の蒋介石・毛沢東会談以来、実に60年ぶりに北京に於いて、連戦・胡錦涛両氏による国共党首会談が実現し、「第三次国共合作」が演出されました。これは、民進党から政権(総統職)を奪還したい国民党と、独立傾向を強める陳水扁政権への「内的圧力」としての国民党支援と言う、両者の思惑がたまたま一致した事によるもので、大陸を支配し唯一の指導的地位にあるとされる共産党が国民党を全面的に「認知」した訳では無い訳です。若しも、両岸が大陸側の主導により統一された暁には、国民党が非合法化・解党されるのは火を見るよりも明らかです。その事を如実に物語る出来事が先日、嘗て蒋介石が支那事変の折り「戦時首都」を置いた四川省重慶市で起きました。
このニュースの伝える事が現実であり、台湾が「台湾」である為には、決して支那との統合 ── 所謂「中台統一」等標榜すべきでは無いですし、「目先の利益」(経済面)から大陸に接近する事は、長い目で見れば、大陸に暮らす人民の様な共産党による圧政を受け容れることになる、と言う事を台湾公民は国民党員も含めて、より認識すべきでは無いかと感じた次第です。中国公安当局、国民党支持の大学生拘束
2006年06月24日19時06分(asahi.com)
香港の人権団体「中国人権民主運動情報センター」などは24日、台湾の国民党を支持する中国国内グループの男子大学生1人が公安当局に拘束されたと明らかにした。容疑の詳細は不明だが、メンバーは天安門事件17周年の4日に重慶市に集まり、国民党の「青天白日旗」を掲げるなどしたという。
大学生は22日夜、自宅で拘束され、パソコンも押収されたという。当局は拘束理由について家族らに「不法組織が不法な集会を行った」と説明したという。
大学生は「中国汎藍連盟」というグループのメンバー。ウェブサイトによると、同連盟は孫文の唱えた「三民主義」を信奉する中国国内の国民党支持者らが設立した。
元記事:http://www.asahi.com/international/update/0624/011.html
by ayanokouji3 | 2006-06-28 20:37 | Comments(0)