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諸橋轍次博士の著書に思う

『大漢和辞典』で著名な故諸橋博士の最晩年の書である、「孔子・老子・釈迦『三聖会談』」(講談社学術文庫、昭和57年刊)は小生の愛読書である。

諸橋博士は、西洋近代の進化論が動物の観察によって適者生存・弱肉強食の原理を発見したのに対し、三聖の主要道徳(仁・慈・慈悲)は何(いず)れも草木に関する文字であり、東洋では育って行く草木の観察から道を感得した、と述べている。

日本が農耕民族として平和を希求して行くという姿勢を貫くということは、日本の周辺が安定している限りは間違いないとだけは言える。

万一事が起きたときに狼狽せず、冷静に対応出来る政権であってほしいとつくづく思う次第である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-06-28 19:19 | Comments(0)  

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