人気ブログランキング | 話題のタグを見る

竹下氏著書について-5

(中国の正体)

 『汝の敵、中国を知れ』
26.国家主権不在の乱世-統一国家「中華民国」の幻想
27.「移民」による既成事実化-「中国」の領土拡張手段
28.世界最大の建造物「万里の長城」こそ「中国」の限界

共産党政権の存在意義は「正統性」に尽きる。同政権が歴史に恣意的解釈を加える一方、拡大膨張を図るという背景には、「正統性」への疑問の払拭と、国威発揚による内部矛盾の解消の両側面がある。

従って、大義名分を重んずるという面では綺麗事を並べ立てる一方、一旦事が起きた場合、なりふり構わぬ横着さや胡散(うさん)臭さをも併せ持っている。
長城を構築してきた支那が、周辺諸民族に対して呼び掛け、・・・『中国』への帰属を執拗に求める・・・(192頁)
上記のことは、周辺国との関係でいえば、中国が巨大な市場を提供して投資を歓迎・奨励するが、投資元が気がついてみたら中華秩序に組み込まれてしまっているということである。中国への投資は生殺与奪の実権を先方に委ねることになる。

(補記)
『新しい歴史教科書』初版本には、
唐の律令は内容の深さと分析の精密さにおいて、古代史上、例をみないほどにすぐれた法律の体系であった。日本の官僚たちはこれに圧倒されながらも、徹底して学ぶという姿勢を基本方針とせざるをえなかった。(54頁)
と記されているが、古代中国の文化は諸民族の叡知の結集であったことを知るべきである。また、
日本人は、漢文の日本語読みを通じて、古代中国の古典を、みずからの精神文化の財産として取り込むことに成功したのである。(59頁)
とあるが、これこそ日本人の日本人たる所以であり、古代中国に敬意を表することはあっても、現代の中国政府に阿(おもね)る必要は全くない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-06-09 19:09 | Comments(0)  

<< 竹下氏著書について-6 竹下氏著書について-4 >>