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日韓・日中外相会談と同和問題について

漸(ようや)く外相会談が実現したといっても、メインテーマは靖国とのことであり、代映(かわりばえ)がしない。

中韓は永遠に拭(ぬぐ)えない被害者意識と女々(めめ)しい歴史観の虜(とりこ)となっており、一方日本は早く卒業したい加害者意識と潔く罪を認める正義漢的歴史観の陥穽(かんせい)と呪縛とに身動きがとれない。

中韓とは、甞(かつ)て国内で同和問題を時間をかけて解消して行ったような手法を以て対応するしかないのではないだろうか。

この際、同和出身の方々にお聞きしたいものである。

(補記)

小生は数年前、次の小文を草した。その趣旨は誤っていないと今も考えている。尚、文中「アジア諸国」とは主に中韓を指している。

 昭和50年代半ばに同和運動は全国的に終息の時期を迎えた。国民が裕福となり、国内に加害者たる敵を作る必要がなくなったからである。併し、被害者意識は別の形に変わって復活し、自己の出自を喪失した全国の一般大衆を蝕んだ。即ち、アジア諸国からの近代史観に関する異議申立に不用意に迎合した宮沢、河野等の三流政治家の暴走を押し止めることが出来ず、一般大衆は却ってこれに同調した。マスコミだけの責任ではない。昭和57年に突如勃発した教科書問題は、その後、慰安婦問題や靖国問題を絡め20年後の今もくすぶり続けている。これは、一般大衆の中にある同和的な被害者意識がアジア諸国人民の被害者意識と結びついた結果であり、国家観を一層曖昧なものとするに至った。換言するならば、国内の同和問題が解決したことにより、国際的な同和問題を抱え込むことになった。それは一般大衆のみならず、指導者たる為政者自身も自己の出自を明確にすることに対する、一種のタブーに起因しているのである。
 私は、一般大衆の中にかつてひそんでいた階級意識の消滅、自己の出自の喪失に起因する被害者意識の裏返しが即ち、昨今の日本人の無意味な自嘲的言動、自虐的思考、自虐的歴史観につながったものと常々思っている。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-05-24 20:05 | Comments(0)  

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