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一体、「誰」が「平和と安定を崩す」のか?

先ずは、以下の記事を読んで頂きたい。
台湾総統による国家統一委員会廃止は挑発的行為
=チャイナ・デーリー
[ 02月28日 12時54分 ]

[北京28日ロイター] 中国国営メディア、チャイナ・デーリーは28日、台湾の陳水扁総統が、国家統一委員会の事実上の廃止を決めたことを「挑発的」な行為と非難、陳台湾総統の決定はアジア太平洋地域の平和を脅かす可能性もある台湾独立に向けた一歩だ、と指摘した。
 陳総統は27日、国家統一委員会と、中国との統一の条件などを定めた国家統一綱領が「機能停止」した、と発表。ただ、台湾が正式な独立を推し進めることを意味するわけでない、としている。
 チャイナ・デーリーは論説で「陳総統の分離独立派的行動は、まちがいなく緊張をもたらし、台湾海峡の深刻な危機のひきがねになる。陳総統のリスクのある挑発的行動は、アジア太平洋地域の平和と安定を崩す恐れがある」と指摘した。
支那国営『チャイナ・デイリー』によると、
陳総統の分離独立派的行動は、まちがいなく緊張をもたらし、台湾海峡の深刻な危機のひきがねになる。陳総統のリスクのある挑発的行動は、アジア太平洋地域の平和と安定を崩す恐れがある
んだそうな。へぇぇ・・・

陳水扁・台湾総統が、「国家統一委員会」と『国家統一綱領』の廃止を発表した所で、我が日本では何か特別変わった事はあったか? 正直言って「何も無い」。発表された昨日も、一夜明けた今日も「何も無い」。何ら、何時(いつ)もと変わりはしない。「アジア太平洋地域の平和と安定」に重大な変化=危機等生じてはいない。それは、朝鮮半島にしても、東南アジアにしても、南アジアにしても、オセアニアにしても皆同じ。騒いでいるのは、「独り」支那だけである。

では、一体、何処(どこ)の「誰」が、「アジア太平洋地域の平和と安定」を崩そうとしているのか? それは、「アジア太平洋地域の平和と安定を崩す恐れがある」との懸念を表明した支那自身である。自ら「懸念」を表明し、自ら「危機」を作り出そうとする、その精神状態は、最早(もはや)尋常ならざるものがある。正直言って「パラノイア」と言っても差し支え無い。その様なパラノイア国家が、国連=連合国の安保理常任理事国である事こそが、抑も「アジアの悲劇」であるとは言えないだろうか?

支那は、我が日本に対して、「靖国」・「歴史認識」を材料に、理不尽且つあからさまな「内政干渉」を繰り返し、首脳級交流を拒否しているが、その様な事を繰り返せば、繰り返す程、日本の国民世論は態度を硬化させ、より一層「頑な」になるだろう。翻って、台湾はどうか? 台湾も日本と同様、「正名独立」に対し、軍事的圧力と経済的交流と言う「アメとムチ」で支那から揺さぶられているが、それでも尚、台湾公民の多くは、「現状維持」、詰まりは、

支那の傘下には入らない

今のままで良い、と願っている。

『北風と太陽』の話では無いが、支那が日台両国に対して、圧力を加えれば加える程、両国は益々、支那から離れていく。そして、ひいては、日台両国の結び付きが強くなるだけである。その意味では、日台両国の結び付きが強くなる事を願って止(や)まない私にとっては、今後より一層、支那には「頑張って」もらいたい、と強く願わずにはいられないですね(笑)

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2006-03-01 21:09 | Comments(0)  

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