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植民地時代に教育水準向上

2月5日付の『山梨日日新聞』の紙面から転載します。
植民地時代に教育水準向上 麻生氏、台湾に触れ

 麻生太郎外相は4日午後、福岡市で講演し、日本が植民地支配下の台湾の義務教育に力を入れたと指摘した上で「台湾はものすごく教育水準が上がって識字率などが向上したおかげで今極めて教育水準が高い国であるがゆえに、今の時代に追いつけている」と述べた。日本と関係の深い地域として台湾に言及する中での発言。
 麻生氏は「これは台湾の偉い方から教えてもらった話で、年配者は全員知っていた。われわれの先輩はやっぱりちゃんとしたことをやっとるなと正直その時思った」と述べた。
 この麻生発言のポイントは、第一に台湾を「国」と明確に指摘している事。今尚、「台湾は中国の一地方」等と言う支那の世迷い言に迎合する国会議員がいる中、台湾を「国」=独立主権国家として認識、然も、日本の現職の外相が公の場で発言した事は非常に重みがあります。それに引き替え、山崎拓、加藤紘一、そして、野中広務と言った御仁達と来たら・・・彼らに爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい程、麻生外相の「歴史観」はまともですし、本来、日本の外相は斯くあるべき、と言えます。

 そして、第二に、日本統治時代の台湾について、極めて公正且つ率直な見解を表明している事。清国から日本への割譲以来、終戦迄の間、日本が推進してきた台湾の近代化については、実際にその時代を経験された老世代から見れば、至極当然の話である訳ですが、今迄、ややもすれば、「植民地支配」から来るある種の「後ろめたさ」や、台湾を固有の領土と主張して止まない支那に対する遠慮から、この様な発言は在野の人間はしても、閣僚、然も外交の責任者である外相は忌避してきました。その禁忌を破って、今回、麻生氏が正論を述べた点は前述のポイントと合わせて、高く評価すべきです。
 麻生外相も「ポスト小泉」の一人に名を連ねている訳ですが、後継首相に誰が就こうと、正しい台湾観(及び支那観・韓国観)を持った上で、アジア外交を展開してもらいたい、と強く願いますね。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2006-02-06 19:15 | Comments(0)  

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