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米国務副長官の構想と歴史観について-3

さて、戦前・戦中時代の歴史判定に当たって、例えば、戦時中「小国民」として過ごした学者先生が、これまでに刊行された多数の内外の書籍を丹念に分析することにより行うとする。また、人の経歴によって戦争観が異なっているような思い出話や、NHKの番組に相応(ふさわ)しいような証言を集めるとする。

併し、書籍を如何に分析しても、思い出話や証言をいくら集めても、感傷に浸ることは出来るが、最大公約数的内容を引き出すことが出来るのか、甚だ疑問である。

結局は、教科書の記述以上の内容を示すことは無理ではないだろうか。

日中間の歴史認識問題には埋め難い溝があり、この原因は民族性や政治体制の違いだけでは説明出来ない。上記のかつての進歩的文化人の学者先生のように、戦前のみならず、戦後も中国の工作に協力した一部の不届きな日本人の役割は大きかったと言える。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-01-26 21:07 | Comments(0)  

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