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米国務副長官の構想と歴史観について-2

最近、明治末年生まれで、かつて所謂(いわゆる)進歩的文化人であった、ある学者先生(御存命)のインタビュー記事を読んだ。

旧制高校で反政府運動のため除名された後、米国に渡り、学業の傍(かたわ)らマルクス系の雑誌の編集に手を染め、また、日中戦争当時、中国人の勧めにより、日本の対中国政策を批判する本を書いたという。今尚、「田中上奏文」が偽造であるとはしていない。

ところで、明治末年から大正二桁生まれの男性は戦争の影響を直接受けており、従軍し今以て御存命の方々は、余程運が良かったか、要領が良かったかの何(いず)れかである。特にソ・満・南方からの帰還者は虜囚(りょしゅう)の辱(はずかし)めを受け、辛酸を嘗(な)めたことは確かである。

併し、こうした御存命の方々の歴史認識が客観的に正しいものであり、またバランスのとれたものとなっているとは限らない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-01-25 19:56 | Comments(0)  

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