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映画『悲情城市』について-2

さて、去る1月13日は「蒋経国逝世十八周年」で、国民党による追悼行事があった旨の記事が台湾の『中央日報』に掲載されていた。

蒋経国氏が父の手法を否定したが故に、台湾が民主体制へと移行したのかについては疑問は残るものの、台湾は北朝鮮と異なり、「父子相伝」を以て閉鎖した地域であり続けることは無理であった。

228事件は『悲情城市』で世界的に有名になったが、黄泉下(よみのもと)の蒋父子にとっては触れられたくない過去であったことだろう。

以前にも触れた通り、小生の父母の世代の人達にとっては蒋介石の評判は良かった。思い返せば、かつて台湾人に対し、日本では蒋介石の評価が高いと話すと、殆(ほとん)どが有難(ありがた)迷惑といった複雑な表情をしていた。また、話題が228事件に及ぶと、一層暗くなるので、それ以上深く話すことはなかった。

(註)
馬英九氏は蒋経国氏晩年ともいえる1981年にその「英語秘書」になったという。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2006-01-19 21:35 | Comments(0)  

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