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米国製台湾駆逐艦の就役について

12月17日、基隆(キールン)港で、米国から購入した駆逐艦二隻の就役式典があった旨の記事を読んだ。台湾海軍では最大の戦闘艦で、中台有事の際は旗艦の役割を果たし、米軍との共同作戦行動が可能という。

中国の脅威への対抗策としての対外アピールとして、これはこれでよいと思うが、米国兵器の調達と中台の経済関係深化と、如何にバランスを保って行くかが今後の課題であろう。

さて、中台間で具体的悶着を生ずる前に、日中間で軍事上の事故や小競り合いがあることは大いに考えられる。大局的にみれば、却ってその方が、日中台にとって問題を大きくしないための一時的教訓となるかも知れない。

こうしたことは相場の動きと同様、大した前触れもなく突然訪れ、一挙に事実が固定してしまうので、注意しておかねばならない。装備を充実して「備えあれば憂いなし」とするのはそれとして、一旦緩急あるときは、政治的リーダーの心構えに偏(ひと)えにかかっていると思う。

(註)
国際紛争とは違うが、1997年のペルー大使館人質事件で、当時の日本首相に胆力乏しく、事件が長期化したのは、今にして思うに噴飯物であった。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-12-19 10:40 | Comments(0)  

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