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「台湾統一地方選の結果について」について

台湾統一地方選は、与党・民進党の大敗、野党・国民党の勝利と言う形で決した訳ですが、これを機に陳政権が起死回生を図るとすれば、それは日本との関係強化以外には無いのでは無いでしょうか?

支那・胡錦涛政権が、弱体化した陳政権=民進党を相手にせず、寧(むし)ろ、「第三次国共合作」で中共への接近を図っている国民党に肩入れする事は自明の理です。ですから、今後、陳政権が支那に何を呼び掛けても、小泉日本に対して「靖国」を理由に首脳会談に応じないのと同様の態度を支那は取り続けるでしょう。そして、その尻馬に乗った国民党が「若き力強きリーダー」のイメージで得る馬氏を先頭に、台湾の「国益」も何もそっちのけで、政権奪還に走る、これも自明の理です。とすれば、陳総統に残された道は唯一つ。共に支那との関係が悪化している民主日本に接近するしかありません。

世の中には、「塞翁が馬」と言う諺があります。又、「窮鼠猫を噛む」と言う諺もあります。統一地方選に大敗した民進党=陳政権が、主敵支那、そして、その支那に阿(おもね)る国民党への対抗策として、日本に急速に接近してくれれば、日本としてもこの上の無い事です。と言うよりも、中共・国民党双方が余りにも民進党を追い詰めたが故に、陳総統が日本との共闘(国交樹立→同盟締結)に踏み切れば、追い詰めた筈の中共・国民党双方がかえって馬鹿を見るだけの事です。

何(いず)れにせよ、劣勢にある陳政権、民進党が他の正名独立派と連盟して、日本に良い意味での「外圧」をかけて欲しい、そして、その「外圧」に上手く日本が乗って、日台国交樹立から同盟関係樹立に迄一気に事が運んでくれれば、と切に願っています。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2005-12-06 21:01 | Comments(0)  

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